DSCF0046(東京文化会館大ホールにて)
  
 11月 27日、今年も勝手応援団10年選手の私は、高校の友人と満席の大ホール
で男子学生たち129名の美声を楽しみ堪能しましたよ~。
 今回の59回定期演奏会は4部構成で殆どが組曲ですが、大曲をすべて暗譜で
歌うのはやはり若さの能力で、顔を上げて歌うから艶とボリュームのある歌声が
会場一杯に響き、聴衆はパワーをいただける
(中高年の合唱も哀愁を帯びてジーンとしますが、声がか細くなり、発音も濁りがち。その上楽譜に目を
落としているから聴きにくくて、ナニナニと耳を傾けているうちにパワーを吸い取られるのです(苦笑))

彼らはほぼ毎日練習し続けるという学生ならではの特権は、校歌3番で歌われる
「集り散じて 人は変れど」とはいえ、セミプロ並みに聴かせてくれます・・・。
 
 校歌「都の西北」を歌うために誕生した104年目のバトン。その強さの秘訣は? 
学生指揮者やマネージャーなどが100名を超える合唱団を率いるのは、やはり
並大抵のことではない筈だから、それなりのノウハウがあるのでしょう・・・。

①指揮者、部長やマネージャー(4年生)は、11月の定期演奏会の舞台で3年生に
 バトンを渡してからは一切の口出しをしない(できない)とのお約束は、代表幹部に
 任期1年だけの徹底した権限と責任を自覚させるという優れた仕組みですね・・・。

 ※確実な世代交代をしながら時代のニースに沿う価値と必要性を、学生たちは
  社会で改めて感じるでしょうが(年齢による差別をしない範囲で)日本の社会は
  もっと考えシステム化しないと、若い世代は本気になり難いのでは?
  町会や同窓会もしかりですが、大手Y新聞社の主筆もしかりかな(苦笑)。

  
②国立と私立の両大学に在学したから感じるのですが、OBの後輩への想いと
 OB会、(寄附を含む)応援のスケールは凄いなーと思いますし、熱い支援があり、
 チケットが売れるからこそ、一流の指導者や客員指揮者にも恵まれるのでしょうか。
 ※27日も私の前列にはOBでオペラ歌手の岡村喬生さんが聴いておいででした。

③近年のステージで学生は「エンターテイメント」をコンセプトに企画をしています。
 いかに来場したお客さまを楽しませるか・・という発想はgoodですね。
 「僕たち歌う人、君たち行儀よく聴いている人」は聴き手が退屈しますからね・・。
 (ごく普通のアマチュア合唱団は、ジャズバー並みに楽しくしてワンドリンク付きくらいラフにしてね!) 

 コンサート後ホールで、公演のスター、学生指揮者の東松寛之さん(政経学部4年)
に慰労の言葉をかけたら、即、拙宅でのバーベキューや歌のパーティを思い出して
くれたらしく、元気な笑顔で 「また呼んでください!」。
良いですねー、卒業前に又宴会をやりましょう!
マネージャーの久保裕介さん、団員の皆さん、お疲れさま。感動の歌をありがとう!

※早稲グリの夏合宿中に誕生した磯部俶(とし)さんの名曲「遥かな友に」
 は今年で60年を迎えたそうです。いつ聴いても涙が出そうになります・・・ね。