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雨の中を集まる
人々と機動隊
マスコミもいる



 
 7月20日(金)、6日に続いて「原発再稼働反対」を一言叫んでこようと
総理官邸に向かいました。(前回は部隊に近寄れず覗き見だけで、まる
で観光客みたいだったから一緒に反対の意思表示をしようと思い・・・)


 今度は有楽町からタクシーに乗り、国会議事堂が見える総理官邸の
近くで降車したのですが、今日も国会議事堂を囲む道路は立ち入り禁止
の規制にかかり、またまた前回と同じように衆議院会館や国会図書館前
を傘をさしながら大回りさせられて・・・、ホント足が重くなりました。
 私が着いたのは5時頃で、デモの開始まで1時間ほどあり、さほど混雑
が生じていないにしては大げさですよ~
彼ら機動隊は一体誰を守って市民の行動を規制するのでしょうねぇ・・・。

 初回では気が付かないことを発見しました。TVに映るシュプレヒコール
をする人々は、官邸からも議事堂からもかなり離れた道路に列をなして
いわば遠巻きにしているだけなのです
。画像ではどこか広場めいた場所
に集まっているイメージだったので、今回もその広場をめざしたのですが。

早めに並んで主催者の担当に「これからどこへ動くのですか」と聞いたら、
(広場はすべて封鎖されているから)「行列しているここ(道路)から移動
はないのですよ」と言われて、「えっ! そうなんだぁ・・・」

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    赤い旗が見える
    方向が最前列
    皆さんお行儀が
    良いのです・・・




 6時からリーダーが拡声器で 「再稼働反対!」と叫ぶと、参加者が
続きます。私も永年ぶりに「ハンタイ!」を連呼しましたよ~
 でもねぇ、お行儀が良すぎる。雨の中を集まった善意の参加意識は
理解しつつも、デモをするなら機動隊の言うがままに優等生をしている
だけじゃー、そりゃあ軽視されるよ・・・と硬派の私は少々落胆・・・。

「車なんぞは止めるくらいに一斉に道路に飛び出して、周辺一体を占拠
し、機動隊が盾を持つ状態でも国家権力と闘うのよ」とラディカルに言い
たいけど、周囲の皆さんは全くそういう表情ではありません(苦笑)。

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 若い女性が行列の一人一人の顔を伺いながら、まるで人探しをしている
様子で近づいて来て。それが私の前でピタリ止まりました。「えっ?!」
すると、「北海道新聞の記者をしている山本ですが、お話を聞かせていた
だけませんか?」
 うちの娘もマスコミの報道記者をしており、同じように名刺や記者証を出
しながら突撃インタビューをしてきただろうから、何やら返礼の気持ちで
質問への回答に協力しましたけど・・ね。
参加の理由や、この状況をどう捉えて、どう感じるかなどを聴かれました。
 この周辺で大騒ぎをした50年前、40年前の安保闘争なんてピンと来て
いない若い記者は新旧取り混ぜたデモの話をうまく記事にできるかなぁ。

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 そういえば、この女性記者から「今日のデモに鳩山元総理が顔を出
すと聞いていますが、どう思いますか?」と聞かれました。
⇒「デモは市民が政治権力と相対して闘うのに、なぜ「まと」の権力が、
しかも与党の元総理が出てくるのでしょうね。パフォーマンスでしょうが、
あの人は相当ずれていますよ」と正直に回答しておきました(笑い)。


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これが官邸前の
デモ隊。ウーン。





<アメリカ市民の政治参加とは>

 昨年来、所属する公共政策研究所の研究員として「アメリカ市民の政治
参加手法について」調べており、現地からのレポートがほぼ集まったので
今、中間のまとめに入っているのですが・・・。

アメリカの市民は、日本と較べると
 ①政治家へのアクセスが身近で容易だし、
 ②政治に働きかけるチャンネルが豊富だし
 ③地域の財団や教会や、大学が協力するし
 ④住民による自治の精神が高いし、
 ⑤根底には寄附の文化があります・・ね。

 でも、これらは幼稚園や小学校から行われるシチズンシップ(市民)教育
の成果でしょうね。何といっても教育が違うのですよね~

 
アメリカは国家の繁栄と安全保障のために、民主主義の装置
 をブラッシュアップして、できるだけ国民の自治意識を高め、
 市民参加や政治参加を可視化して、英知の結集を図ることが
 最良の手段であると考えているのだろうと思います。
ホワイトハウス脇の公園で集会やデモをするのは日常的ですしね。


 日本の官邸デモ。私のような硬派のデモをしてきた人間から見ると、
物足りない反面、このカジュアルさは成熟の証? なんて思ったけど、
規制線を張られて、道路で整列だけしか許されないのは、やはり50年の
ブランクだよねーと思うし、機動隊と衝突を避ける手法は結構だとして、
政治家を動かす程アピールできるかはかなり疑問で、それはノウハウが
浅いのではと感じますよね。(60年安保は内閣を転覆させたものね~)
どういえばいいかな、
要は「デモをする権利」が薄められて、アピールの手法が限定的ですね。

 アメリカ人の市民デモは、そもそも身近なことから声を上げるのが
普通だから、行動する、メッセージを伝えることは自然体でやれている。
洗練された結果、市民運動がお洒落でファッショナブルなんだそう。

で、日本人も一挙にこのレベルに近づいたか? なんて瞬間的に考えた
けど、皆さん総じて、表現の場の過度な制約にもひたすら従順な様子を
みると、やはり気合もノウハウもその蓄積は不十分なんでしょうね・・・。

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 私は感情の起伏がなく、B型流に楽観的なので、普段はいつもご機嫌
で暮らしているのですが、今日の帰り道ばかりは誰かに向かって
(日本人が永年権利行使を放棄したためノウハウを蓄積できず、むしろ
制限が大きくなった意味で)『ロスタイムを返して!』 なんて叫んでみた
い思いで会場を離れました。雨が降り、妙に冷え込む夜の始まり。

⇒行った先は有楽町のガード下にある鮨屋 「すしざんまい」です。
 超お姉さんがカウンターに一人座り、「熱燗1本ください!」(笑い)。
 KYさん、仰せのようにホント熱燗が美味しかったですよ~!