妻の故郷・・
長崎県平戸
の写真館で
8月25日に封切られた映画「あなたへ」を観てきました。
ご存知 高倉健が6年ぶりの復帰出演で、北陸の刑務官 倉島英二
が亡き妻洋子の遺言に沿い、キャンピングカーを運転して富山から
妻の故郷ー長崎県平戸市の薄香湾まで一期一会の旅をしていく物語。
撮影期間中の移動距離は9000km。 富山県から始まり、岐阜県
の飛騨高山、大阪・京都・兵庫から下関、北九州、長崎と、その間に
様々な人と巡り合い、少しづつ妻の想いが解けていく・・・。
今の日本人が忘れているような出会いや会話に涙が止まりません・・・。
今回も健さんはユニフォームを着て、右手で敬礼をする職業ですが、
固くて無口で、不器用そうで、でも人生に深い拘りをもつという渋い男
が似合っていました・・・。
(高倉さんは福岡県の出身、父親は海軍の軍人だったそうですね)
1931年生まれの81歳だけど、その立ち振舞と表情が「おじいさん」
ではないのです。年齢を超えた大きな存在感が最高に格好いい!
(お役では刑務官を定年退職して嘱託で働く60代を演じました)
女優の岸惠子さんもそうでしょうが、健さんや惠子さんに会った人は
きっと誰もが(俗世間でいう)老人の印象を持たないだろうなぁと思いました。
なぜだろう・・・。背筋がピンとしていて、その表情に「自分は最後まで
この生き様を貫きたい」というぶれない信念があるからではないかしら。
(身長が180cmあるというのも絵になり得をしていそうですが・・・)
共演者も良いですね。
妻役の田中裕子。刑務所を慰問する童謡歌手として高倉健と出会うの
ですが、田中裕子が歌う「星めぐりの歌」(宮澤賢治作詞・作曲)が浮世離れ
していて感動的でした・・・・。
佐藤浩市、余貴美子、綾瀬はるか、三浦貴大、長塚京三、ビートたけし
など脇役のキャラクターも光っていましたよ~
<聞いた話ですが・・素顔の高倉 健さん>
お会いしたことはありませんが、健さんはどうやら品川駅前にある
パシフィックホテル(2011年からはshinagawa goos)にお住まいで、
この界隈(港区高輪)をよく出入りしているようなのですよ~
元々、1982年に逝去した江利チエミさんは泉岳寺近くのマンションで
30年前に45歳で亡くなっていますが、その後このマンションは(71年に
離婚した夫)健さんが受け継ぎ、(何件も自宅をもっているらしい・・・)
それ以来、泉岳寺を含む高輪の周辺を離れなくなったようです。
品川駅前のホテル パシフィック東京を拠点に2Fにある「理髪 佐藤」
に事務所をおいて、理髪師の佐藤さんが秘書役をしているようなので
個室に健さん専用のPCや電話・FAXがあるというNHKの番組「プロフ
ェッショナル」が理解できますよね。 考え方が斬新ですが、私に置き
換えると美容院に個室をもち、専任の美容師が秘書なんていいなぁ。
このホテル3Fに加賀料理の大志満(おおしま)があるのですが、健さん
は天ぷらがお好きで、カウンターに何人ものお仲間で座り・・・。
この話を同じカウンターで店の料理長さんに聞いたときに、私はこんな
質問をしました。
「高倉健さんは、映画の役と同じように寡黙なんですか?」
⇒「いえ、いえ、お連れさまとよくおしゃべりをして笑ったりと、とても
賑やかなかたなんですよ~」
ブブ~ 大外れ!(笑い)
きっと彼の陽気さも年齢を感じさせない秘訣なんでしょうね・・・。
ちなみに健さんの血液型はBらしいです。
私も同じマイペースの自由人 B・・・・親戚みたいで嬉しいな(笑い)。