雇用について新しい話題ですが・・・
パート、アルバイト、派遣、契約社員、嘱託などの非正規雇用者が
昨年に続いて今年も35%に至っているそうですね・・・・。
1990年には20%だった割合が、ひたすら右上がりで35%に。
特に20代前半の非正規雇用がこの20年で4倍になっていること
が深刻な大問題とされています。(15歳から24歳に絞ると47%。
20代 30代の生活保護が18万人は確かに悩ましい・・・)
ところが一方、大学を卒業して正規雇用されても、その38%が半年
以内に退職し、転職するというデータがあります。
今大学も親も何とか正規雇用にと願い、本人も最初につまずくと
お先真っ暗みたいに思っているようだけど、本当にそうでしょうか。
すぐに辞める新卒が4割近くいるとしたら「何をしたいか以前に正規
雇用にこだわる」今の傾向から脱して、社会って何?、仕事って何?
自分の役割って何? なんて考えながら、現場の経験を増やすために、
身分はともあれ様々修行してみようと、ドライに割り切るのも悪くない
よと思うのです。人生長いから一時期「フーテンの寅」もいいじゃない。
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先月、ある大学院に在学する(学部からそのまま大学院に進学した)
ストレートマスターの就職状況を把握し、どうサポートするかの会合に
出て、中々就職先が決まらない20代の現役生と話しました。
(以下、彼らだけでなく経験上感じとってきた全体への推察ですが)
皆さん、お勉強はよくできるコースを歩いてきたように思うのですが、
仮に生真面目すぎる人は、面白い発想や企画にはその分遠いかなぁ・・。
私も会社の経営に10数年携わりましたが、グローバルに闘う時代には
「えっ?ナニ! おかしな奴・・・」と感じるような個性や特徴があった方が
正規雇用する必然性につながるように思えるのですよね~
(リクルートスーツに身を包んで、同じ表情で同じ受け答えをする人は
個人的にはNOに近い。意識が枠内に収まった人の仕事はアルバイト
で十分だと思えるからです・・・)
もしかしたら、多くの人は必要以上に既存のマニュアルに拘り、自分
に囲いをつけることで安心しようとしているかもしれません。
また希望する仕事先の先輩に何とかコネを付けようなんていう貪欲さ
も、昔の我々に較べると不足気味かなぁ・・・。
あと、志望と自分の能力のギャップを埋めるべく「能力の棚卸」とまで
はいかずとも、業界や企業や役所の何たるかのリサーチをするなどの
マッチング作業も不足している印象ですね・・・。
下準備だけは自信を持てる水準までやりましょうよ! その上で自己
主張して、それを理解してもらえなければしょうがないなと忘れましょう。
彼らと話し、またこの10年我が家に出入りした数百名の20代と接して、
今の若者は優しくて優秀な人が相当多く、ことITでは斬新な発想も豊富。
でも必ずしも自己PRできているとは限らないように映りますね・・・。
だから性格や行動がやや消極的な傾向にある人たちに声をかけ、サポ
ートするなど世話をやくのは私たち大人の責任のように思えるのです・・・。
「3丁目の夕日」のようなコミュ二テイが風化し、近所にはウルサイおば
さんもおじさんも姿を消したのですよね・・・。大きな財産を失いました・・・。
子どもや若者は学力というメジャーで計測されてきたけど「生きる力」
の価値で見られることはなく、あとはマニュアル任せですか・・・・。
(正直、多くの教師も親もマニュアル化されていそうですから)
30年前から中国に10数回、韓国にも何度か行って感じるのですが、
最近の外交や尖閣・竹島問題で分かるように、特に中国人や韓国人の
人権感覚とか、国際感覚、マナーや品性を含め、日本と較べると民度が
低い傾向にあるのは肌感覚で感じてきました。(勿論人それぞれですが)
あとは教育の影響でしょうね。今どき反日みたいな偏見教育なんて?!
でも、いずれも若い世代の眼はギラギラと貪欲に輝いていて・・・、
特に発展途上国から帰国するつど日本の子どもや若者の眼は死んで
いるなあと思うのです・・・・。 希望を持てないということでしょうか。
今の時代は勉強とお行儀の良し悪しだけでは世界と闘うだけの人材に
ならないのではと思いますよ~
但し、中国や韓国もまたある種のマニュアル教育を受けていそうなので
いつかはマイナスの影響が国を揺るがすように感じますが・・・。
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昭和39年に大ヒットした井沢八郎の「ああ上野駅」・・・・。
金の卵とあがめられ、農山村の中学を出たばかりの集団就職で上野駅
に降り立つ世代を歌った「高度成長時代の応援歌」ですよね。
決して仕事の条件は良くなかった筈ですが、彼らには忍耐力があった
ように思うし、仕事先が零細会社でも、住み込みなどで社長やおかみさん
が生活の面倒をみながら指導してくれて、手に職をつけ、独立した人も
多くそれなりに安定した人生を歩んだのではないでしょうか。
今は大半が大学を出るけれど、確かな能力を身につけるとは限らず、
それでいて、希望やプライドは大きくて・・・もう寄らば大樹の陰はないし、
生涯安泰もないということを、大人はもっと助言したいものですね。
既存の古い価値観ではこの先を乗り越えられないことは確実でしょうから、
若者に伝えたいです。
『今までのマニュアルなんて捨てて、世界を相手にもっと自分を磨こう!
「これだ!」を探せるまでは非正規でもいいんじゃないの?
雇ってもらえないなら、自分で会社をつくり社長になればいいんだし…』
