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  民主党の代表選挙が9月21日に投開票され、自民党総裁選は26日
に投開票される予定でプログラムが進行していますが、今月に入って告示
があったと思ったら、さほど深く突っ込んだ議論がないまま決まりそうだし、
そもそも一般国民は直接関与できない蚊帳の外です・・・。

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 だからなのか、それ以前からなのか、国民の関心は高まらないし、
民主党の当選者か自民党の当選者が、近い将来総理大臣になる確率が
高いけれど、4名と5名の主張に大きな差は感じられないですよね~ 

 そうなると、日本がさまざま危機的状況にあるとはいえ、ニュースで演説
を聞き流す感じで、どこか他人事になりがちかもしれません・・・・。
 かくも短期で、かくも簡単に党の代表者を決めて、しかも1年もたてば
また総理の顔が変わる・・・。最高責任者といえどもまるで生徒会長みたい
に軽くて・・・こんなことで諸問題の解決に至るわけがありませんよね・・・。

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アメリカの大統領選
オバマ対ロムニー






 一方、アメリカの大統領選挙は今年の11月6日をめざし、1年がかりで
開催される国民的な行事・・・つまり国民がじっくり大統領を選ぶ点が日本
とは根本的な違いですね。

 民主党のオバマが2期目をめざすことに対して、共和党はロムニー
前マサチューセッツ州知事が候補者に指名されて、世論調査によると今は
支持率が5分5分とか・・・。

 1月から各州での住民による予備選挙が始まり、次々何ケ月も経て以後
討論会が開かれ、ようやく11月6日の選挙に至るという国のお祭りですね。

 その間には草の根の地上戦というか、個別訪問が基本となり、ITを使い、
テレビのCMが流され、比較広告やらネガティブキャンペーンによる大合戦
になり、一般市民は献金やボランティアで参加意識を高めていきます。


<アメリカの投票権は登録制で自由の一つ>

 先日ある研究会が開かれ参加しました。講師はアメリカに留学してph.Dを
取得し、政治事情にも詳しい衆議院議員の政策担当秘書でしたが、
アメリカ大統領選挙に絡む国民意識の違いを学びました。

 そもそも国民の投票権は黙っていて当たり前に与えられるものではなく、
「登録制」です。これは「政府から監督されない自由」の一つで

アメリカには不法移民もいるし、貧困層にはなるべく投票させたくない、
日本のような住民票がないなど背景の違いもあるでしょうが、やはり
支配を嫌い、リーダーは自分たちが選ぶという自由と自治の精神は
この日本には永久に芽生えそうもないですね・・・。

 州により投票制度はまちまちだけど、登録をしてから、民主か共和か、
インデペンデントかを選択し、予備選に参加する仕組みです。
インデペンデントというと、日本人の感覚では「どちらにも関わらない」こと
につながるけれど、アメリカでは「nonpartisan」つまり「両にらみ」が認めら
れ、民主党では〇〇さん、共和党では〇〇さんという選択が許されるから、
第三の勢力はできにくい。

 アメリカはすべてにおいて、民主主義、自治、独立、自由、平等が根底
におかれるから、市民社会におけるNPO,NGO,宗教団体、新聞社、
シンクタンクなどもどちらの党寄りかが明確で、それぞれの立場で「公共」
を選挙でどうコミットするかを考えているのでしょう。
(この点、日本はどちらにも関わらないことを美徳とし、斜めに見て冷笑して
いる。政治の曖昧さは国民性そのものだと思います)


 
<風土の違いと責任のシステムに大差あり>

 アメリカの銃社会が時折問題になりますが、銃は誰から身を守るために
保持するかと言えば「いざという時、政府に立ち向かうため」に必要で、
国民は政府を信用できない存在と捉え、政府は国民が選ぶもの、コントロ
ールは受けまいぞと考えている。

 アメリカ大統領は世界で一番の権力者でしょうが、大きな権限と責任を
セットで担う立場にあるからこそ「権力の頂点は見えるもの」にさせようと
いう仕組みができているようです。

 これに対して日本は1945年の敗戦で「民主主義を負けとった」という
稀有な国であり、結局戦争責任も曖昧に終わらせた・・・。
 権力の頂点をいかにして見せないかが日本の構図で、権力者の責任を
ぼかしてとらせない仕組みを古くから積み上げてきたのでしょう。
 だから、徳川家康は退いても、どこかで支配していたし、内閣総理大臣
がいても国民の心情の中には大臣に辞令を渡す天皇がいるなど、頂点
が見えない権力構造は揺れる政治そのものでしょうね~