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(2日、往路の選手たち。品川駅前で)

 何十年来、私にとってお正月の楽しみの筆頭は箱根駅伝です。

 2日、テレビの前で大手町のスタートを確認したら、17分から18後には
田町、泉岳寺を経て品川駅前にやってくるので第一京浜まで応援に行き
ます。速いこと速いこと!! 風のごとし・・・。(私が歩けば2時間かな)
その後は芦ノ湖までテレビに釘づけで家事は手抜き状態ですよ(苦笑)。

 3日の復路も同じで、選手のたすきが鶴見の10区からアンカーに渡り、
都心に入る程よい時間に再び迎えの応援に出て、自分のお目当てー
(主には母校の選手)を応援すると、自宅に引き返してまたテレビの前に
座り込みます。ゴールの歓喜や悔し涙には学校がどこでもこちらもホロリ・・・。


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 (3日、復路の選手を迎える品川プリンスホテル前は、
 史上初の5位となった青山学院の応援団が100m以上
 の道路沿いをブルーの旗で占拠して大変な盛り上がり)
    


 今年は88回目の箱根駅伝、各校10人の選手が走る全長217,9km。
太平洋戦争を潜り抜け90年近く続いてきたその魅力とは何でしょうか?
 
 (自分に較べて)あまりに若い学生たちが、自然や自分の体力、精神力
と闘いながら(多くは)たすきの伝統を背負い、励ましあい、数えきれない
声援を受けて走る姿は、決して演技ではない「人間力」がたくさんの感動
を与える筋書きなしのドラマだからでしょうね。
 今の日本では、ヨコの連帯・ネットワークについて、あれこれ神経質な
人が多くなり、みんなが蛸壺に入った状況なので、時空や仲間や応援団
をつなぐ「たすきという絆」への憧れが特に高いのではと感じていますが。

 裏で支える舞台装置のスケールも並大抵ではないことが分かります・・。
主催者の関東学生陸上競技連盟、共催の読売新聞、参加大学と同窓会、
放映の日本テレビ、東京警視庁、神奈川県警、沿道びっしりの地元住民、
選手の郷里と高校の応援団などなど。まあ、スポーツの開催は似たりよっ
たりでしょうが、箱根を夢見てきた若者のロマンは壮大で清々しい・・・。

 去年は早稲田が総合優勝したから、私も相当盛り上がりましたが、
今年は名門東洋大学にやられちゃいましたねー。(勝負は甘くない・・・)
 長野県の公立コースから東京の私学に永年居座り感じ入りました。
私学でスポーツが強いことはOBOGを生涯楽しませてくれるし、愛校心
が高まる結果、OBOGが母校を精神的にも経済的にも支えるので、
学力があれば御の字と考えがちな国公立の名門観はやや狭いなーと。

 又、厳しい試練を経て駅伝に選手を出す大学は、2日間その大学名を
マスコミで連呼されるから、2月3月の入学試験にも(出願者数の点で)
大きな影響を受けるらしいですしね。

 駅伝とともに今年のお正月も終わりというセンチメンタルな心情です。
選手との年齢が年々開いたせいか、イケメンが増えて可愛い坊やたちに
ドップリ楽しませてもらいました。来年のドラマが今からドキドキですよー。

<舞台裏の話ですが>

 惜しくも早稲田の二連覇は夢と消えましたが、去年総合優勝に導いた
渡辺康幸監督(38歳)が着任した2004年からの早稲田は大変な低迷期
で、4年間くらいはシード権もとれない苦痛にあえいでいました。
 その頃は各地域にある稲門会(東京の地域や職場単位でも数百に上る
同窓会)でも 個々に『渡辺康幸監督を男にする会』などを開催して、
渡辺さんを激励し、寄付なども集めていたように思います。
渡辺さんは市立船橋、早大とスター選手でしたが監督業は更に厳しいの
か、当時ストレスもあったのでしょう、今と比較するとかなり大柄でしたね。
現在はデータによると176cm、 59kgとのことで、格好良いですねー。

 いずれにせよ、どこの大学でも様々なご苦労をしながら選手を出し、
2日間を闘ったことでしょう。数えきれないようなドラマに乾杯です・・・。