うちのべったり隣宅には、あの袴姿で「恋は神代の昔から~」と歌ってきた畠山みどりさんが住んでおり、2011,7,21にデビュー50周年のリサイタルをNHKホールで開催しました。勿論私はみどりさんに前々から言われていたので「これも浮世の義理だもんね~」と出かけたのですが、いただいた6枚の招待チケットで友人たちをお誘いしたのに、皆さんからユーモラスな「不都合返信」をいただき、単品でいざいざ!(笑)。行ってみると、想定外の数々に驚かされ、公演が面白くて、感動モノでしたよー。
①渋谷のNHKホールは3300席の大会場なので、もしやガラ空きではないの?と心配をしていたのに、何と3000人(90%以上)が全国津々浦々から集まり、2階にも3階にも人が埋まっていることにまずはビックリ!
②畠山みどり、昭和14年生まれの72歳。「50周年にはNHKホールを満席に」を夢に頑張ってきたのですが、50代から「もう齢だから」を口癖にする人が多い中で、これは凄いなーと脱帽し、敬服しました。
③彼女の歌とか衣装の好き嫌いは別にして、歌一筋に50年はやはり重厚感がありますね。
発声も日頃から訓練しているので、お腹から声が見事に出ていました。普段自宅で練習するので、うちの窓を開けるとウルサイこともしばしばですが(苦笑)。
バブルで株の大損をし、35億円の借金を背負いながらも絶望しなかったことも又、人間の生き様として学ぶことが多いですねー。
④25曲を30人のオーケストラと、25人の踊り子をバックに歌ったのですが、袴、和服、ドレス等などと七変化どころか、十二変化に早変りして「オー!」。
NHKエンタープライズやNHKアートが構成・演出をしたので、舞台装置もダイナミックでその廻り舞台が素晴らしかった!
⑤余談ですが、3000席平均@1万円として興行収入約3000万円。でも、NHKホールに1000万円位、それに様々な衣装代、オケや踊り子と彼女らの衣装、舞台装置、豪華な記念カタログ、スタッフ費用等を計算すると、収支トントンでしょうか。
帰り際にご主人の千秋與四夫さん(元フジテレビ)とホールで立ち話をしたら、「イヤー、金がかかっちゃってねー」と苦笑していました。
これからも60周年をめざすそうですよー(10年後は82歳?!)
多くがしょぼくれている今の日本の中で、元気が出るパワーを感じませんか?
皆でみどりに負けないように頑張りましょう!!