熟女はご意見番

2012年03月

有楽町ルミネ、桜47本の華麗

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  3月22日、有楽町のルミネに47都道府県から桜が集められ巨大なポットに
47本の大枝が投げられ飾られました。
見上げるような桜の木々で、品種も色もそれぞれ違うのですが、花弁(びら)の
1枚1枚にあの災害で散った命が蘇り「あの時は無念だったけど又会えたねー」
と魂の叫びが聞こえるような・・・。

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 桜は各地方で大作業をして切り取られて搬送されてきたもの。
(右上の写真は東北地方で桜の木に登り、枝を探している最中)

北海道では雪の中2メートルを掘り起し、22日を目標に暖房し
ながらつぼみを開かせ運んできたとか。
 逆に沖縄からは「まあだだよ、開くの待っててね」と冷蔵をしな
がら持ち込んだそうです。
22日から25日までのたった4日間の祭りですが、47本それ
ぞれのドラマが再現され命の花が再び咲いた思いですね~

 と、ここまで書いて、この花が仮に泉岳寺の境内に飾られたら
「おォー、赤穂浪士の四十七人が309年の時を経て、桜になって
蘇りました!」と感激する話になりそうですね・・・。
私は大変な大石内蔵助びいきなものですから(笑い)。




超アマチュア社会の寒い話

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3月20日。テレビ朝日
の番組から


<企業年金を丸投げ運用のアマチュア博打>

 今年の2月からメディアを賑わしたAIJ投資顧問株式会社(東京都
中央区日本橋、浅川和彦社長、1989.4設立)による企業年金損失
事件は、昨今の年金不安にますますの拍車をかけましたね。
 
 AIJは運送、建設、電気工事会社など中小企業の厚生年金基金の
運用をしており、2011年3月末で74の企業年金から1582億円の
資産運用を受託したが、2012 年1月下旬の証券取引等監査委員会
の検査で、運用資産の大部分が消失していることが判明。
債権の先物取引などリスクの多い取引を続けて、巨額の損失を出し、
返還できるのは僅か81億円くらいとか。
ありゃー、無くなったものは戻らない・・・。この先どうなるのでしょう。

 顧客には240%の運用利回りを謳い文句にしてきたようですが、
浅川社長の責任を追及してすむ話ではないですよね。
企業の基金側はどこまで調査し、チェックを入れてきたかを考えると
さしたる専門知識や経験はなさそうなので、おそらくは丸投げに近い
ものだったのでは? 多分これは氷山の一角で、あちこち似たよう
な状況ではないでしょうか。みんな素人でワカランチン同士かな。

 この事件に絡んで厚生労働省が調査したところ、74基金のうち
約6割にあたる47の基金に厚生労働省や社会保険庁から49人の
OBが天下りをしていたという。彼らも資産運用は専門外で、ある種
の博打を専門業者に託していたと考えると、ホント、他人のお金で
無責任に危ない橋を渡っているもんです。

<中学必修の武道、教師は2日間の促成講習!>

 これまた驚き、身が震えるような話です。
今年平成24年度から中学の保健体育で、武道がダンスを含めて必修化
されますが、特に武道は柔道、剣道、相撲のうち6割以上の中学が柔道
を選択するとか。
 柔道は剣道や相撲よりも設備予算が少なめにすむとの判断でしょうが、
中学と高校の部活動において、1983 年から2010年の28年間に114人
もの死亡事故が(主に受け身の練習中に)起きているのです・・・。
 中には学校が事故を隠ぺい工作してマスコミに追及され、社会問題に
なったこともありますよね。
ということは、相当なプロが指導に当たらない限りは命が危ない!

 にも関わらず、大半の体育教師は柔道に未経験で、それでも中学生
を指導することになり、なのに専門家を招いての実技講習が2日間だけと
いう某県のニュースが流れました。
 市や町には柔道を教える道場もあれば、連日武道に励む警察官など
その道のプロがたくさんいるのだから、アマチュアは無理をせずにプロに
託すべきではないでしょうか。
 いかに体育の教師といえども「何でもやります」ーはあまりに危険。
教師の職業的流動性がほしい典型事例ですね。

文部科学省の役人は霞が関のデスクで何を考えているのでしょうか。
ある意味、彼らもド素人と言えませんか?(苦笑)

<東京23区の危機管理担当もアマチュアです>

 2005年頃から4年間ほど東京23区内の役所において、政策評価の
仕事を受け持ち、55分野の大半についてヒアリングをしました。
 この経験で想定外の現実をたくさん見てきたのですが、中規模の役所で
働く地方公務員は、3年前後で異動する点でスペシャリストは育成されず、
定年まで次々とインターンシップを繰り返しているようなものです。
 去年まで公園・道路、今年から広報、次は生活保護という感じ・・・。
本来いずれも専門揃いであってこその地方自治なのですが、部長も課長
も係長も分野を転々とし、専門知識や深い経験がないままに意思決定
をする。(勿論部下の指導はできない、されたらもっと混乱しますよ~)
だからノウハウが育たず、民間なら5人でこなす仕事を20人がかりで担当
するようなロスは税金の無駄ですが、彼らにはそれが当然になっている・・・。

 あまり知られていませんが、23区の区役所には危機管理担当班が
あります。昨日までごみ収集とか、成人病予防にいた職員が、災害やテロ
から区民を守るために計画から避難誘導まで責任をもてるのか?!

 ここが大問題で、職員が人事異動で着任した直後の専門訓練とはー
ある区役所では「佐々淳行さんと桜井よしこさんの講演会に出てもらいまし
た」と・・・?? こんな彼らに住民は生命と財産を預けていることに・・。

<防衛も原発再稼働もみんな素人なんですよね~>

 防衛大臣といえどもある意味、素人同然は誰もが感じているし、原子力
発電再開のストレステストも最終判断は素人の政治家の手に委ねられます。
これが日本の実情ですが、ここでも日本の常識は世界の非常識でしょうか。

 日本の超アマチュア社会は長い間、「みんな同じ」を合言葉にし、運動会で
一斉にゴールに駆け込み、学芸会では全員が台詞を分け合い、個性尊重と
いいながら個性や能力の差を排除してきたツケがここにも回ってきたようで、
その結果、高度専門性の価値認識がマヒしてきたのかもしれませんね。
実に困った話・・・。 ゴーン、ゴーンと半鐘を鳴らしますよ~!!





5億円宝くじと右翼の大物

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  ここはJR有楽町駅と地下鉄銀座駅に近い西銀座デパートの脇です。
時々長い行列ができるのは「ジャンボ宝くじ」を買うためで、全国から
も人が集まるとか。
 
 「グリーンジャンボ宝くじ」ー今キムタクのCMが流れていますね。
3月14日までで、1等賞は史上初の3億円。1等と前後賞を合わせて
5億円が当たるの?! 日本で最も多くの年末ジャンボが当たったた
めに長蛇で有名な売り場で「西銀座チャンスセンター」と呼ぶらしい。

 収益金は大震災の復興支援に当てられることも人の気持ちを開か
せるのか、ベビーカーのママも待機しています。並んでいる皆さんの
服装は地味で全体のイメージは馬券を買う人の群れに似ているかな~。

 何を隠そう、私は宝くじを1度も買ったことはありません・・・。
くじ運にまるで自信がないですしね(苦笑)。
万が一3億円が当たったら? 考えてみたことがないので思い当たる
こともないのですよ。「いつでも夢を」持たねばねー(笑い)。

 ところで、この場所、いわゆる数寄屋橋ですが、昔は右翼の大物、
大日本愛国党の総裁、赤尾敏(1899 ー1990)が辻説法をしていました。
反共主義者で極論の主張を繰り返していたと思いますが何を語って
いたかはまるで記憶にないですね。BGMと同じだったのかな?

 でも建物の2階にあるイタリアンレストラン「ヴォーノヴォーノ」の
窓際に座ると、いつも眼下に赤尾敏がいて・・・、特に桜が咲くころに
は花とともにサマになっていました。(決して美男ではなかったけど)
誰が聞いていようが聞くまいが、風雨にめげず、自分の主張を語り
続ける・・・こういう根気がある政治家も最近はいなくなりましたね。






「がれき」と日本人の公共心



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  2012年3月11日で、東日本大震災から1年を迎え、被災地を
含め全国各地で、更には世界のあちこちでも復興を祈るイベント
が開かれましたが、まだまだ深刻な課題が山積ですね・・・。

 特に「がれき」の処理ははまだ6%しか進んでいないとのことで、
これが「絆を!」と叫んできた日本人の裏にある真実でしょうか。
(絆がないからこそ、叫ぶのかなとも感じますが・・・)

 石原東京都知事がいち早く手を上げて受け入れたのはサスガ、
ぶれないリーダーですね。
勿論表明直後には3000人くらいの都民から反対が相次いだよう
だけど(1300万都民からすればごく僅か)、都庁の担当部局に対応
させた上で、知事が「いくぞ!」と初志貫徹をしたのでしょう。

 放射線は元々自然界に存在するとしたら、誰の人体にも一定量は
あるし、飛行機に乗っても積算されるようですね。勿論X線検査でも
ストックされる。
 そもそも中国やロシアの核実験で地下とはいえ、黄砂や海洋を
通じても昔から相当程度日本に侵入しているでしょうし。
(中国野菜やロシアの魚介類を食べても影響を受けた筈ですよね)
 だから、平気だよというつもりはありませんし、乳幼児をもつ若い親
にとってNOと叫ぶ心情が分からないわけではありません・・・。

 でも、岩手、宮城、福島という被災3県で、数十年分積み上げられた
がれきの山のふもとで暮らす乳幼児やお母さんたちの苦悩とリスクは
どうなるのでしょう。
そもそも検査を繰り返し、安全性を確認して処理場に持ち込むのにねー。
それに、町の復興がいつまでも足踏みしているのだから、微量の危険
負担を分け合うことこそ根源的な「絆」ではないだろうかなと。
 経済の停滞はやがて可愛いわが子の代に財政破たんや増税になって
ツケが来るのですけどねー。リスクは放射線だけではないのです・・・。

 自治体の住民は、説明会で感情的にワアワア騒ぐのではなく、受け
入れ時には代表が測定器をもって現場で計測する交換条件を話し合う
とか、もっと冷静で前向きな姿勢がほしいものですよねー。
 そして、知事や市長は「橋の哲学」に躊躇することなく、いざという時に
は強いリーダーシップがほしい! 住民の声は無視できないでしょうが、
住民すべてが同じレベルで正しい判断をできるとは限らず、知識や情報
の不足から偏りや情緒的になる大衆の愚も想定しなければ・・・。

 
 日本人の公共心が失われたことの象徴とも思えるがれきの問題は、
子どもの頃からの市民教育の必要性を改めて感じますね。
もっと「世のため人のため」の意識を育て、少しづつ譲歩し危険も分け合う
ことができないと、放射線よりこちらの社会意識の方がコミュニティの崩壊
など危なさと深刻さをもたらすのではないでしょうか。      そして、
 家族を失い、命からがら救われた東北の子どもたちが将来の夢として、
「人を助ける仕事に就きたい」と語ることをもっと深く考えてほしいなーと
思います。






連携と様子見の社会に喝!

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(事件とは無関係、うちの
 近隣マンションです)


 東京の立川市で、2月13日の45歳の母と息子(4歳)の孤立死に続き
3月7日、都営住宅に住む95歳の母と63歳の娘の死亡が発見されました
が、何ともやりきれないですね。
 連絡がとれず、新聞受けに郵便物がたまり、毎月支払われていた自治
会費が滞り、水道のメーターが動いていない。認知症の高齢者を抱えて
旅行に出る可能性は皆無に近いだろうから、異常な状況であることは明ら
かなのに、都住宅供給公社も立川市も救援意識が薄く、ドアをノックした
くらいで(死んでいたり、倒れていたら応答するわけがないでしょうが・・)、
緊急性が見られないから『様子見』としてきたとのこと。

 「様子見」って何でしょうか?! 要は互いに他者に期待し、敢えて火の
粉をかぶらず動かない。マニュアルの上で、65歳以上には要注意だけ
ど、63歳の娘がいるから注意の対象外とか何とか。
こんなルール自体も実にナンセンスというか、逃げ口上に映りますよねー。

 民生委員も隣室の住民に電話をかけて様子を聞いただけで現場に行く
わけでなく、自治会長も大騒ぎするでなく、みんな実に無力なのです・・・。
でもね、日本人は何も言わず、何もせず、ニコニコしている人を「善人」と
呼んでいませんか? (いいなー、善人はお気楽で・・・苦笑)

 そもそも最近よく使われる「連携して」というイメージの綺麗な表現は、
曲者で、「自分だけ動くことなく、お互い少しづつ」と考える結果、関係機関
が無責任となり、腰がひく状態が多く生まれがちに思えます。
 「みんなでやろうね」というリーダーは、自分の確たる哲学や信念のない
人の台詞で、自ら率先して提案をしないし、何もできない人の口癖だと
感じてきましたが、「連携してみんなでやろうね」も同じではないでしょうか。
 
 「もし何でもなかったら俺が責任を取るからカギをこじ開けるぞ!」と
踏み込む人が、組織にも近隣にも皆無の情けないタコツボ社会・・・。

 8日の報道ステーションで古舘伊知郎が冒頭で伝えたように、昔は(三丁
目の夕日の時代か)こんなことはあり得なかったー私もそう思います。

 住宅供給公社や市役所の責任者の発言も、エクスキューズばかりで、
私たち住民はこういう方々に最終判断を任せるという姿勢を変える必要を
感じませんか? 
 公務員の役目は税金を集めて配分することと、決められたルールに
乗っかり、そこから真っ直ぐブルトーザーのように進むことだから、弾力性
は極めて低いのです。
 で、そのルール上にある人を対象に、役所に来たら面倒をみてやるよと
待ち受けることが仕事になり、自ら問題の解決に赴く発想は念頭にない
のでしょうね・・・。

(元公務員の私が敢えて申し上げるのですが、この時代、待ち受けるだけ
の公務員はもういらない。決められたレールを走るだけなら民間で対応
できるのだから。税金で生活を保証されている公僕は、営業マンか御用聞
きになる覚悟で、問題発見と解決のために滅私奉公してほしいものです)

 そして、住民は何でも役所に期待することはやめましょう。
自分たちの生命と安全は自らセキュリティをかけ、日頃からのコミュニケー
ションを心がけ、「個人情報」だなんて殻をかぶらず、もっともっと、お互い
にお節介を焼きあう暮らしに戻したいものですね・・・。
 誰しも因果応報で、若い頃から人生の終盤を想定して人と助け合い、
親しい人に自宅の鍵を預けるなどしていざという時に備え、ネットワークを
広げておくことは実に重要だと思います。
そして、ここぞ一番で「110」や「119」に通報することも潔くやりましょう。
「プライバシー」の重要性は分かりますが、死は突然にやってきて、これば
かりは逃げられない覚悟も必要でしょう・・・。それにしても悲しくなる話です。



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