年に1回、ささやかな小庭の手入れを庭師さんにお願いしてい
ます。40代後半の職人さんにお茶出ししながら世間話をしました。
最近は若い庭師が育たないので、そのうち職業として消えるか
もしれませんと。若いアルバイトを頼むけど、雨降りや夏の暑さに
すぐ音を上げてしまう。世田谷区に住んでいたが、周囲を見回すと、
仕事をしないでも親元で食べていけるので、あえて苦労を背負わ
ない人が多くなって、この先の日本はどうなるのでしょうね~と。
世田谷区内の私立幼稚園から頼まれて、子どもの前で竹を割
って竹とんぼを作って見せたのだけど、飛ばした直後に追いかけ
触った子どもがいて、少し手足を擦りむいたという・・・。
そしたら、幼稚園の先生は及び腰になり、「保護者への説明を
庭師さんからしてください」と言ったそうな。
かすり傷で大したことはないのに、小さなことでも責任から逃れたい
という思いがありありだったそうです・・・。何とも情けない話です。
7月8日
フジテレビMr。サンデー
そして上の遠い延長線上にあるかのような話が、今報道されている
大津市立中学2年生の男子生徒が昨年10月に自殺した問題。
たくさんのいじめ信号があり、後日生徒からの証言が出ているにも
関わらず、教育委員会も学校側もまともに真実を探求しないまま、
「いじめがあると認識はできていない」とか、「いじめと自殺に因果関係
は認められない」とか屁理屈こねて・・・、いつもながらですが、
何を今更寝ぼけたことを言っているんでしょうね~!
自殺をした男子生徒を追い詰めた周囲の行為は犯罪で、これは
刑事事件ではないのですか?!
昔なら教師は逃げず、陰湿ないじめをする悪質な生徒ははり倒した
し、親も叱ったが、今はヤクザ化した生徒に注意すらできない様子。
多分、生徒や保護者をオロオロと恐れるばかりで、遠巻きにしながら
見て見ぬふりをしていることが多いのでは?
こういう事件が起きた時、真正面から向きあい、真実を冷静に探り、
不手際や過ちがあればきちんと認めて、謝罪し、責任をとる・・という
姿勢の学校や教育委員会に接したことがないですよね・・・。
要は責任感もなければ覚悟もなく、腰が引けた教師や公務員が
相当多くいるのではないでしょうか。
こちらは大津市・教育委員会の職員(公務員)ですね。
インタビュー中泳いだ目を上げずに何とか言葉ですり抜けようとして
いるのですが、言い訳もお粗末な感じ。
教育委員会は(役所の行政評価をした経験上)役所の中で最も体質
が古くて守りに徹し、中身の希薄を感じるところです。
時代の変遷に対応できず、モデルチェンジができない役所に日本
の未来につながる教育を託せるのか・・多々疑問があります。
本当は教育委員会なんて、もういらないんじゃないの?
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「先生」と呼ばれる職業はたくさんありますよね。幼稚園から高校まで
の教師、大学教授、医者、弁護士、国会議員、地方議会の議員、
建築家、指揮者などの音楽家、芸術家、俳優や歌手などの大物etc。
私も最近、世間で「先生」と呼ばれる社会的地位の高い人について、
(勿論人様々で優秀な人もおいでですが)高等教育を受けてきた分、
温室栽培的に風雨からも逃れてきたので、吠える犬にも近寄れない
(逃げる)・・・と感じる場面をみてガッカリしました。
「不正は許さん、俺が何とかする!」には程遠いお偉い先生たち・・・。
生前の筑紫哲也さんが『先生と呼ばれるほどの馬鹿でなし』(だから
先生とは呼ばないでね)と話していたことの意味が分かりました(笑い)。
昨今、覚悟も勇気もなく保身だけの情けない男が増えましたね~
人も犬も逃げれば逃げるほど追いかけられるから、背中を見せて
はいけないのだけど・・・。
私も保身でバッグや財布を取られないように気を付けていますが、
それだけでなく、盗人がいたらどうやって捕まえようかと思いながら
道路を歩いていますよ~(苦笑)