猛暑の季節なのでふと、以前避暑に訪れた北海道を思い出していたら、なぜか
北海道大学の光景が目に浮かぶと同時に Willam Smith Clark (1826 ー1886)
の「Boys be ambitious !」 -少年よ、大志を抱けーを思い起しました。
札幌農学校(現北大)の初代教頭だったクラーク博士が、1877年5月に離日する
ことになり、札幌郊外の月寒村(現在の北広島市)まで見送りに来た1期生たちに
向って、別れ際に伝えた言葉として、あまりに有名ですね。
彼はこの言葉を残して馬で立ち去ったそうですが、135年を経た今も何と新鮮!!
開拓者精神(frontier spirit)も同じく、今の日本にはこういう心を奮い立たせる
メッセージがどこかに忘れ去られた思いがしませんか?
若者については、就職難、失業、非正規雇用、結婚難、生活保護など、現状を
考えると暗いニュースばかり。彼らの救済だけでは社会が停滞するから、できる
かぎりポジティヴに動いて志や夢をもつ若者の支援をしたいなぁと思いますね~
<文系大学院生の就職支援>
私からみるとずっと若い後輩たちで、「ストレートマスター」と呼ばれる学部から直接
修士課程に進学した文科系院生もまた、学部生より就職が難しい傾向にあるとか。
何せ2年分年上で、企業や官庁も採用人数を減らしているし、日本人とは違う訓練を
受けてきた外国人の雇用は増えているから、椅子取りゲームはますます厳しくなって。
それでも、自分の希望に沿った仕事先に行き着いてほしいですよね。
そこで、母校大学院の研究科長、事務局担当を受けてくれた優秀なOBに、同窓会
の役員をしている私も協力をして就職支援の仕組みを作ろうということに。
後輩のために、キャリア指導のイベントに参加し、職場訪問を受けてくれる人を募集
したら、案外スムースに20名、30名が名乗りを上げてくれたのですよ~
国家公務員、地方公務員、国際機関、政治家、新聞社、放送局、シンクタンク、商社、
NPOなどで仕事をしているOBOGが協力してくれる話。世の中捨てたもんじゃないなぁ・・。
<開拓者ジャンパーの寺子屋づくり>
こちらは別口のテーマ。数年前から温めてきた結果、ようやく姿が見えてきて、
企画の練り込みが海外を含めた発起人仲間と続いています。
日本ではあまり存在しない若手のエース級養成塾ですが、就職をゴールとせず、
行方が予想できない世界や国がどう変化しても、「生き残るジャンプ力を身に
着けよう」がコンセプトです。
「青年よ、大志を抱き、開拓者精神で突破せよ」でしょうか。
定員は10名プラスの小さな塾で、完全非公開。忍者屋敷みたいですね~(笑い)
大学の壁も超え、「教えてください」ではなく、Mentor(助言者・師匠)により自分経営
を考えるのですが、不確実性の時代だから、自分のエンジンでドライブできる能力
の開発ができるように、主催者は場を用意するだけです。
あとはジャンプをしてきた優秀なジャンパーを選び、丁重にお願いしようと・・・。
毎回車座での飲み会付ということだけは智恵子の流儀ですけどね(笑い)。
詳細は公開せずですが、たくさんの皆さんに発起人や応援団になっていただいて、
PTAっぽく見守りながら若者の背中を押してくださいと、お願いを始めています・・・。
(考えてみれば、昔コミュニティの中にあり大勢が出入りした学校と同じでしょうか)
<雑談ですが・・・>
先にblogで触れたように、28日の隅田川の花火大会で若い同級生に会った際、
(彼女は世界的なIT企業に勤務) 「日本本社の同僚です」と、アメリカのハーバード
大学出と、英国のオックスフォード大学出の女性二人を紹介してくれました。
ともに綺麗な日本語を話し、東京にある本社は半数が外国人とのこと。
ただでさえ、日本の教育を欧米比較でみると記憶中心の偏りがあり、世界と国家
の中でどう個人のミッションを捉えるかの社会認識も現場体験もなく・・・、
(大方の教師自体が無自覚ですものねー) 日本の有名企業は海外からの優秀な
頭脳に席を用意し・・・、これじゃ~、日本の若者は年々歳々苦しいですよね~
毎回申し上げるように、あの三丁目の夕日の時代を思い起こしながら、
もっとみんなの総力を使って、それぞれに持てる英知の結集をしないと、今の困難な
状況を乗り切れないかなと感じています。寺子屋にも力をお貸しくださいね!