熟女はご意見番

2012年11月

自由民主党本部で名物カレー

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永田町の
自民党本部









 今日14日、野田総理が「16日に衆議院を解散してもいい」と口にしたから、
慌しさをましている自民党本部ですが、昨日物見遊山で行ってみました。

 昨日13日に同窓会のことで自民党のある議員さんとこの本部内でランチ
ミーティングをしました。いくつかの選択肢があって、他の店の方が美味しそう
だったけど、こういう場所は中々ご縁がないから行きたいなあと。

 古い建物ですね~ 築54年とされる地上9階地下3階ですが、しばらく前の
鳩山政権時に「敷地が国有地」だと問題になりましたが、それはともかく内部
はボロボロっぽく、レトロな感じです。

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         1階にある土産物屋
         (本もあります)











 土産物屋といっても、うーん、買いたいものはありませんでしたが、
もし安倍総理が誕生すれば「あべかわ餅」とかキャラクターバッジが
並ぶのでしょうか・・・。

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 この会議室はごく最近壁や床をリニューアルしたそうで、係の担当者が
今のうちに撮っておいて下さいと(笑い)。すぐ周辺に馴染むのでしょうか。

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名物のカツカレー
(この日のA定食)





 ランチはカツカレーでしたが、味は中々のものでして、洗練されていましたが、
欲を言えばカツが可愛すぎます。パックンでオシマイ!(笑い)
 ご馳走になったけど、料金は400円で、昔の学食を思い出しましたね・・・。

 食事をしてから1階に降りて、コーヒーをいただいたけど、ここも小さな部屋で
自民党本部にしては地味な店でした。一般人が入れる空間のようだから、
会食をしながら会議というのは、建物内の様々なところで行われるみたいです。

 入場の希望があれば、建物の前にいる警備の警官などに断って入場でき
そうですね。野次馬でいかがですか?







素人 田中眞紀子大臣を憂う

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     田中眞紀子文部科学大臣が11月2日に、大学設置・学校法人審議会
の答申を覆して、大学新設の3校※1を不認可としたゴタゴタについて、
スッタモンダしたあげく、詫びを入れて認可したことで一件落着しました・・・。
  
※1 秋田公立美術大学(秋田市)
    札幌保健医療大学(学校法人吉田学園)  
    岡崎女子大学   (学校法人清光学園)

 不認可の理由はこの3校には直接落ち度が認められない抽象論。
「大学の乱立に歯止めをかけたい、良より質だ」・・・とのこと。

 そんなことは現在に至るまでに分かっていても従来の教育政策は見逃して
きたわけで、対象となった3校は文部科学省の指導と慣習にのっとって準備
をしてきたのだから、今更何を・・となるのですよね~

 途中で「新基準を設けて再審査」と発言したが、それとてこの3校に対する
唐突なルール変更が関係者の納得を得られるわけはないでしょう。
まるで、罪刑法定主義から派生した「刑罰不遡及の原則」※2に真っ向から
対立すると同じで、トンデモナイことを言ってくれるじゃーありませんか(笑い)。

※2 「刑罰不遡及の原則」
 
実行の時に犯罪とされていない行為は、その後の法で犯罪とされても、
 遡って処罰されることはない。
 

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 「こういう素人が日本の大臣なんだよね・・・」

 田中直紀(前防衛大臣)、田中慶秋(前法務大臣)と、挨拶や答弁を10分
聞くだけで、国をリードする器でないことが、(企業の部長にもなれない)
我々庶民にも分かるのに、野田総理は人の識別眼が無さすぎますよね~
(松下政経塾で、松下幸之助から直に教えを受けたこともあるそうですが)
こんな肝心なことを抜きにして、何を学んできたのでしょうか・・・。
 
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 政治を頂点で動かす人々には高度な専門性を持ってほしい。
田中眞紀子は小泉純一郎内閣で外務大臣となり、公私の区別ができない問
題発言や官僚とのゴタゴタで更迭されたことは記憶に新しい出来事ですよね。

(元々は田中角栄の後について、女房代わりの役目を担ったのでしょうが、
周囲からちやほやされただけで、修行にはならなかったことでしょうし・・・)

 更迭から10年を経たとはいえ、彼女がどこかで修業をし直した訳ではない
から、本質や実力はそのままなのに懲りもせずまた任命ですか。
(今度はいつ、何をやらかすかなぁと、その日を控えていましたよ~苦笑)

 
 個人的な見解ですが、20代30代の頃から、民間企業でも役所でも、
その他団体でもなんでも、組織の中で下積み経験をして汗をかいてこない
人は、「権限と責任」の自覚もあいまいだし、上司と部下、周辺のポジション
や役割分担を経験則で理解できないから、組織を動かす能力は低いもの
と考えています・・・。公私の判別がなしがたいことと重なりますね。
(独立性の高い資格職業や個人商店なら影響は少ないでしょうが・・・)

「たった一言」が現場にいかに影響を及ぼすかについて、田中眞紀子は殆ど
予測ができないみたいですよね~ ものごとには段取りが必要ですし。
(ましてや今回のように、役所が指導という名でリードしてきた現状を覆すこ
との結果を想像できないのは、役所のトップとして論外でしょう・・・)

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 元総理の息子、小泉進次郎のおしゃべりは中々の切り口ですが、
彼も組織での下積みや実務経験を持っていないから、単独議員としての
役目ならまだしも、将来国を率いる大臣になるには、途中でいいから人を
動かすための現場経験を早めに積んでほしいなと思いますね~

 



 

吉永小百合 浜田光夫の50年

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    女優 吉永小百合が「キューポラのある街」でブルーリボン主演女優賞
をとってから早くも50年なんだそうですね~
 当時高校生だった彼女が東映創立60周年の記念映画に出演。
「北のカナリアたち」は湊かなえの「往復書簡」にある「二十年後の宿題」
が原作で、珍しくもミステリーのタッチで制作されているんですよ~

 吉永小百合は年齢を重ねても、彼女のイメージから真っすぐで汚れの
ない役柄が殆どでしょうが、この映画ではちょっと別の役を演じています。
(相変わらず年齢を感じさせない美しさが画面いっぱいでした)

 でも、人が何十年も生きるということは「かくあるべし」の倫理観だけでは
収まりきれないものがあることを納得させてくれる・・・。
 みんな、一つや二つ、心に閉じ込めた想いを持ちながら生きているのか
もしれないですね。

 個人的には夫の役を演じる柴田恭兵や、この映画でのクライマックスに
関わる仲村トオルのファンなので、最後までドキドキしていましたよ~
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 余談ですが、吉永小百合が両親の反対を押し切って、岡田太郎さんと結婚
の祝言を上げたのは、うちのお隣、千秋與四夫・畠山みどり夫妻の自宅です。
(岡田さんと千秋さんはフジテレビの同期プロデューサーのご縁で)
 みどりさんの話によると、猛烈な小百合ファンなのか、「爆弾を仕掛けるぞ」
との脅しが入り、高輪警察のパトカーが横づけになっていたらしいです。
(その頃、うちは別の場所に住んでいたので知りませんでした)


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 今年は日活映画が誕生してから100周年ということで、石原裕次郎の
「黒部の太陽」が各地で再上映されていますし、講談社が吉永小百合の
DVDマガジンを出していますよね・・・。(写真右)
 創刊第一号は「キューポラのある街」ですが、川口を舞台に、モノクロ
映画で、本当に貧しい時代背景を、でも明るく描いていますね・・・。
 
 相手役の浜田光夫さんもまた「青春 浜田光夫」(展望社)を出版しました。
(写真左)

 浜田さんとはうちの夫が遊び仲間といえる知り合いなので、拙宅にも何度
も来ていますし、様々な宴会やパーティでもご一緒しました。
 そうそう、浜田さんの長女が美空ひばりの息子 加藤和也さんと結婚した
披露宴に招いていただいたことは最高で、スターのオンパレードだったため
新高輪プリンスの飛天をカメラ片手に和服で駆け回るくらい楽しませていた
だきました。(何ともお行儀の悪い話ですが・苦笑)

 11月29日に出版記念のトークショーが竹橋のホテルで開かれるので
お祝いを伝えに出かけてきます。
 最近の浜田さんですか? 映画やテレビを離れ舞台の出演が多いですね。
映画のイメージとは違い、ジョークが次々と飛び出る面白い人なんですよ~
昔は、裕次郎の指導で毎晩ボトルを2本開けるくらい飲んでいたようですが、
最近は健康優先で飲まないみたいです・・・。つまらないね(苦笑)。






早稲田祭で網をもち星探し

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11月3日の
早稲田キャン
パスで



 この時期は学園祭の真っ盛りですね。そんな場面には何十年もご縁がない
という皆さまに、覗き見感覚でほんの一部ですがご案内しましょう。

 日本の学園祭の中で最も人気が高いといわれる早稲田大学の「早稲田祭」
が3日、4日と開催され、毎年の平均から推測すると14~15万人位が集まる
とか。キャンパスには雲霞のごとく人がいて、早大生ばかりでなく他大学の
女子学生や、受験をめざす高校生、中学や小学生の親子連れ、OBOGなど
で埋まり、これは村の鎮守様のお祭り拡大版といった感じでしょうか。

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     校舎の中にこんな
     コスプレの学生も









 キャンパスに一歩はいると100ページもののガイドが配られて、
いつ、どこで、どんなイベントやセミナーや講演会が開催されているかが
一目瞭然に分かります。お出入り自由なのでどこでもウェルカム。
 昔の生真面目な時代と違い、音楽、パフォーマンス、ダンス、アート、
演劇、アニメ、お笑いなど・・エンターテイメント系が多いですねぇ・・・。
学術系やトークショーもありますが、どちらかと言えば、文科系サークルが
年間で最大の発表会を開いているといったもので、受験生には「大学は
こんなに楽しいこともあるんだから、勉強を頑張ってこの学校に入学して
きてね」とアピールする場になっているのでしょうか。

 私が3日4日と連日出かけた目的は、この末期的な社会に殴り込みを
かけるような意欲の高い若者をスカウトできないかなと思いまして・・・。
 だから、エンタメには目もくれず、社会的なテーマを論ずる集まりに顔を
出し、熱く語る青年がいないかなぁとキョロキョロ。

 
 政治経済学部のセミナーで「現代政治・社会現象に関する研究発表」、
table for two 小暮真久代表による社会起業の講演会、酒井啓子さんを
講師に迎えた中東問題研究、雄弁会主催の日中問題(山本武彦教授)
などに参加して、質問もし、一部かき混ぜてきました(笑い)。

 でも、こういう講座での学生たちはとても真摯な姿勢で、清々しい対応
をしていました。なかなか勉強もしています。昔の大学に戻ったみたいな
懐かしさを感じて、たまには母校の学園祭も良いものですよ~

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 但し、天を仰いで無数の中から「煌めく星」(原石)を網かごで捕まえよう
だなんて試みはたやすいものではないから、この私はまるでドンキホーテ
なんですけどね~(笑い)。

 学生はそこそこの優等生が集まっているから、そつのない受け答えをす
るのですが、昔のようなバンカラはいないから、凄味に欠けることは仕方
ないことでしょうね。裕福な時代に大切に育てられた良い子が多い印象です。

 たまに鋭く切り込んでいくのはOBなのか、ご年配が参加していて、同世代
の教授とやり取りをしていましたね~ 世の中を経験してきた熟年の議論は
また別の次元で、レベルが違う意見や問題提起もあり面白い場面でしたよ~
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 よーく探せば優れた原石があるのでしょうが、簡単には見つからない。
もう少し出鱈目な動きや発想をする若者がいてくれると、目立つ分、捜索に
苦労しないのにねぇ・・なんて思いながらも、楽しい2日間でした・・・。








女性の地位は天から降らず

 10月の下旬に私がお役目上、司令塔と事務局(企画・進行・人集めなど)を
してきたやや大きめのイベントがあったため、18日頃からblogを放り出して
おりました。
 この間に、新しい話題があるかなと当blogを開けてくださいました皆さまには
スミマセンでした!!  また続けますので、どうぞよろしく~

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10月25日の
朝日新聞から







 「男女の平等」が日本は世界135国中、101位?!

 この記事、大半の日本人女性は首を傾げるかもしれませんね・・・。
現実には妻が財布を握っている家庭が多いし、実力の割には持ち上
げられ、その気になっている女性が目につくし、更に最近は男をだまし
て財産を奪うようなおっかない女性も増えているからね~(苦笑)
「女性の幸福度」を計測すると、日本の女性は相当高い位置にいる筈と
語る友人がいて、それはなる程ね~と思いましたよ。

 この女性の地位というのは、役所や企業における幹部数の割合や、
女性議員の割合などから算出された社会的な進出度ということですね。
 この記事について、28日(日)にいつものようにテニスを終えた後、
仲間の弁護士(60代前半)とランチをしながら議論で盛り上がりました。

 彼は女性の立場に立ち、「馬鹿な男が多い日本の社会で、能力を発揮
できない子育て後の女性がそのまま人生を終えるのは勿体ない」と発言。
 私もその一面は理解しつつも、でも自分の来し方を思い起すと、
単純に「その通りです、制度が足りない」とは言い切れないものがある・・・。

 まあ、私が何十年前から仕事をしていたかは別にして、東京都庁で同僚
のおじさんたちに、意地悪をされた記憶はあまりないですね~
 確かに男と対等に認められるためには2倍働いていたかもしれません。
20代の頃は、1ケ月100時間の残業をしたし、他方おじさんの中には昼間
から煙草をプカプカふかしているスローモードもいて。彼らおじさんたちは
夕方になると慌てて仕事をし、その分を残業代で請求するという良き時代
でした。勿論超エリートも多かったから、部分的な話ですが・・・。

 昭和40~50年代に、女性で、結婚しても子供を産んでもフルタイムで働
き続けるのはごく少数派で(もしや100人に対して2,3人の割合でしたか)、
小学校のPTAママや姑の目線が何と険しかったことか・・・。
(ジェラシイも多分にあったでしょうが)女の敵は男でなく女で、役所は別にし
て民間社会のインフラも意識も整わず・・・、そんな環境下でおしんみたいに
耐えうる気丈な女だけが生き残ってきた・・・。
 それで大多数の女性は何かしたいと望みながら「男は仕事、女は家庭」
という常識の枠に収まっていたのだと思いますねぇ。

 今でも思い出すわが身の光景は、3人の子供を産休明けのゼロ歳から
保育園に預けて都庁で仕事を続けていた時代です。
 おんぶして、抱っこして、手を引いて、保育園は1ケ所でなく、それぞれに
決められた衣類やオムツを入れたカバンをもち、勿論自分が出勤するた
めのバッグも抱えて。それに雨が降ったりしたら傘もさすのですよね~
(夕方のお迎えも向う先が逆ながら同じでした)

 亭主は何をしていたのかって?
まあ、手伝ってくれた時期もあったけど、周辺も本人も「お前は女房に働か
せているのか」と考える時代だから、私には亭主自体が逆風ですよ・・・。
 だから亭主には期待せずに自助努力をしようと歯を食いしばりました。
頼めば嫌味を言われそうだから考えるだけで余計ストレス・・。
時と場合により最大の敵は亭主だったような気もしますよね・・・。

 話をもとに戻すと、男女の平等は天から降り、地から湧いてくるわけでは
なくて、個々に闘ってきて初めて手に入れられるものでしょうね。
制度を整えても、女性はラクで安全な方に逃げる傾向があるのでは?
元々日本人は闘わない。ましてや女性は・・、でも都合の悪いところでは
男女平等を主張するしたたかさを持っていそうですよ~(笑い)

※あと、誤解がないように伝えたいのですが、女性が家庭で子育てに専念し
 て未来を担う人を育てることは、社会の再生産活動として、とても価値が
 高いことですよね~ だから私には専念できなかった故の弱みがある。

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        10月31日
        東京都庁を去る
        石原慎太郎さん






 石原都知事が4期目の任期半ばで辞職し、国政への復帰を決意した
ようですが、31日、都庁を去るテレビの画面に、大昔を思い出しました。

 美濃部亮吉さんが革新都知事として「東京から日本を変える」と登場
した2年目に、私はまるで大石内蔵助に馳せ参じる赤穂浪士のように
都庁に入りました。
 都庁ではかなり生意気に突っ張っていて、20代で知事の議会答弁を
書き、なぜか外国から知事あてにくる公文書の翻訳もしていたのだけど、
・・・思い出すだけで汗!!
 そしてここぞ一番という場面では座り込みもして決裁を通してもらい、
後年に聞いた話ですが「都庁に武勇伝あり」と言い伝えられたとか・・。

 そして、3期を終えた美濃部知事が丸の内にあった旧都庁(今は国際
フォーラムになっている)を去る日、現在の新宿の庁舎とは違って、ビル
の窓ガラスを開けられたから、上から大量の紙吹雪が舞いましてね~
 歓声の中、美濃部さんを乗せた車がゆっくりと走り出した時、私はただ
一人その車を追いかけました。200メートルくらい走ったかなぁ。

 いわば殉職みたいなものです。
私はこの人のために仕事を選び、職場を選んだ。だからボスが去るの
ならと、それから3年後に私も都庁を退職したのです。
幹部でもないのにおかしな話よね。今や「寄らば大樹」を捨てるような、
こんな公務員はどこにもいないかもしれません。
 これはもはや化石時代の逸話に近いみたいですね・・・(笑い)。







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