稲門(とおもん)グリークラブという男声合唱団があります。
名前から推察できるように、早稲田大学グリークラブのOBが集う
グループで、現在1500名もの登録があるとか。
22日には彼らOBの演奏会に行きました。
会場は東京でも1,2位を争う名門のサントリーホールで、指揮者は
グリーとは40年前からご縁がある炎のマエストロ・・小林研一郎さん。
若くは去年の卒業生から上は80歳までの150名が歌いました。
3年前から計画をして、2年前にコバケンさんのOKをもらい・・・、
ようやく実現したステージで 「水のいのち」。男声合唱の名曲~
9月10日に、小林研一郎さんと夫人の桜子さんと私の3人で
食事をさせていただいたのですが、その時、私が小林先生に、
「現役の歌とOBとはどこが違いますか?」とお尋ねしましたら・・・
「智恵子さん、歌で踏んできた階段の数が全然違うからね~」との
お返事でした。
ナルホド・・・その通りでしたね~
学生の頃から歌うことに洗練されてきたおじ様たちの合唱は、
ド迫力がある世界でしたし、ボリュームだけではなく、彼らの人生や
喜怒哀楽がミックスして、聴き手の心に響きわたりましたね~
あとで、聞いたら、歌うOBたちも感無量で涙を流しながら歌った
そうですよ~
アンコールは、コバケンさんがピアノを弾いて、ご自分が高校生の頃に
作曲した『藤棚の下に私は眠る』をOBグリーが歌い、
2曲目はピアニストの伴奏、グリーのバックコーラスでコバケンさんが
『アカシアの径』をソロで歌いました。会場は割れんばかりの大拍手!!
(勿論マイクなしでサントリーホールに響きわたるのです)
※小林研一郎さんは藝大の指揮科前に作曲科を出ておいでだし、
ピアノが素晴らしく上手です。 そして声に独特の艶がある!
彼が歌う美空ひばりの「悲しい酒」は絶品ですよ~
しかもドイツ語で歌い、2番に入る台詞もドイツ語・・・。
ノリノリの時でないと聴かせていただけませんが。
コンサート終了後の
ステージにて。
一緒に聴いた友人と。
打ち上げの会場で
右手にコバケンさん
この時ばかりは
良い男が大騒ぎ
打ち上げにも参加させていただきました。
会場はグリーOBの150名+アルファで大賑わいでした。
様々なゲストの紹介やスピーチの後で、後半にコバケンさんの
挨拶がありましたが、いつもながらお話もハートフルですね~
当日の舞台までは相当厳しい指導をされたと思いますが、
彼は演奏後は大きな賞賛と宝石のように細やかで綺麗な言葉を
用いて演奏者をねぎらい華を添えます。
音楽を通じて、人をどう感動させるかに徹してきたベテランの
スピーチ・・・そう簡単には真似ができませんけどね・・・・。