熟女はご意見番

2014年08月

『時代を変える若者たちへ』

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すっかりご無沙汰をしてしまいました。
ようやく風が少しづつ出てきて、秋に向かいそうですね~

お知らせをさせてください。

9月25日(木)の18時から早稲田大学の小野記念講堂に、歌手の
加藤登紀子さんを講師に迎えて、特別セミナーを開催します。
(主催は途中塾、共催は早稲田大学公共経営大学院)

当日は『登紀子1968を語る』(情況新書)を起点に、学生のころから
社会を真正面から見続けてきた加藤さんが、社会や未来を歌とともに
若者を主役に語りましょうという企画です。

1968年というのは、東京大学の学園紛争が起きて安田講堂が占拠
されたほか、日大全共闘発足、慶応大学が無期限スト、中央や明治
大学を拠点に学生が駿河台を占拠するなど、若者が大学や社会を
批判して激しく行動を起こした年でしたね~
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加藤さんはこの本の冒頭で、
『私たちの世代は過去の重さの分だけ未来を担う責任があり、
若者たちには未来の長さの分だけ過去を知る必要がある』
と書いて
いますが、両者ともに中途半端に終わっているような気がしませんか?

9月25日(木)18時~19時半 早稲田大学小野記念講堂(200席)
                  (無料公開)
≪懇親会≫ 20時~21時半 大隈記念タワー15F「西北の風」
                  (学生@3000円 一般@5000円)
         加藤さんが参加の予定です。

申込みは⇒ http://tochu-juku.com  (自動登録できます)
        あるいは、事務局の羽田まで(090-2403-0155)
    





裁判所で5つの事件を傍聴

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 残暑お見舞いを申し上げます。

年々歳々気候のサイクルとバランスがバラつく感じの猛暑
ですが、お元気でお過ごしでしょうか?

 この暑さの中、昨日8月8日(金)の午後から霞ケ関にある
東京地方裁判所に出かけてきました。
慶応大学のロースクール(法科大学院)にいて、弁護士を
めざしている若者に誘われ、7、8年ぶりに裁判を傍聴に
行ったのですが、夏休みのせいか、学生が社会科見学風
に集まっており、ロビーは〇〇文化会館の様相で・・・。


裁判所の館内はいっさい撮影禁止なので雰囲気をお見
 せできないことは残念です・・・。

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  裁判は公開が原則なので、傍聴席が空いている限り入場
できます。(立ち見はできません)

 この日は次々と5つの刑事事件を傍聴しました。
①窃盗(車) 6台、約700万円相当
②窃盗(車上荒らし) 現金を含めて約43万円
③幼児の傷害事件(被告人はインド人かネパール人と推定)
④覚醒剤の吸引 (被告人は女性で、再犯)
⑤強姦事件    (被告人は釈放中の20代、2名)

 ①②とも、これまでも罪を犯し、服役してきた前科があって、
「反省して、もう繰り返しません」と答えているものの、
様々な状況や、何となく感じ取る生活環境や雰囲気などから、
仮に社会に出てもまた繰り返すのではと感じるものがありま
したね~(ちなみに日本の犯罪再犯率は50%を超えています)

 ③は途中から入室して、医師による証人尋問が行われて
いましたが、それ以前の経過が分からず、幼児の傷害事件
はできれば避けたいので、しばらくいて途中で退出しました。

 ④は40歳前後、見るからに男に騙されそうなか弱い雰囲気
の女性でした。
検察官は供述に信憑性が低く、反省がないので、実刑をと
求刑し、若い女性の弁護士は検察官の主張には根拠がない
として「無罪」を弁護しました。

 ⑤はどうやら大学生のコンパの延長で、男子学生2名が
女子学生を強姦したという事件。
(私設弁護士らしき人が5人もついていました・裕福な家庭?)

被疑者の両親による『性犯罪は心の殺人で決して許さない。
出来るだけ重い刑を』という手紙が(多分被害者側の弁護士
により)響くように読み上げられました。

 被告人2名は釈放中であるためか、普通のスーツ姿で出廷
しており、最初は被告人不在かと思った程です。
(通常は刑務官に手錠や腰縄をかけられた姿で法廷に出る)

 20代の初めであろう2名は顔が青ざめて、公衆の面前で
名前もすべて読み上げられて注視されており、罪は罪として
も彼らはこの先どうやって社会で生きていくのか、立ち直って
ほしいなと、気になりました。

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東京地裁では民事を入れると1日、数百件もの公判手続きが
行われており、流れ作業のように事務的だなと感じました。
 高裁や最高裁になると、裁判官、検事、弁護士も中高年の
ベテランが揃うのでしょうが、地裁の段階ではいずれも若く、
テレビドラマで観るように、高橋英樹や三浦友和が大きな声を
出して、熱弁をふるう光景はありません。

 裁判は公開されているのだから、法廷内の全員(傍聴者を
含め)に聞き取れるように、ある種の舞台として表現してほしい
けど(マイクはあるものの)、周辺でつぶやいている印象もあり
彼らにもパフォーマンスや発声の練習が必要と感じました。

 何せ、数をこなす仕事でもあるのでしょう。
出来上がっている台本に沿って原稿を読み上げている印象です。
 
 判決後、裁判官が被告人に向かい、刑期を終えたら、堅実に
生きるよう諭す場面があったけど、思いが込められているように
映らない。自分の言葉で語りかけてほしいと思いました。

 彼らの多くはまた同じような犯罪を繰り返し、また法廷に戻って
くるのか・・・。やりきれない感じもあったけど、社会を裏側から
見れた貴重な半日でした。

東京地裁での傍聴は、当日行って、荷物検査を受けたら、
 あとは、どこの法廷でどんな事件の公判手続きが行われるか
 を一覧表で選び、そのまま入退室できます。








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