熟女はご意見番

2015年01月

国の代表は言動を慎重に・・

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23日テレビ東京
WBSの画面から








  1月20日の午後から日本に衝撃を起している「イスラム国」に
よる邦人人質事件。  
 日本の総理宛てに動画投稿の形態で72時間以内に身代金を
2億ドル(約240億円)を払わなければ2人を処刑すると予告してきて、
昨日23日の午後2:50に72時間を経過したが、相手は自称「国家」と
はいえ交渉の窓口が確認できないのか、2名の安否も不明のまま
で、私も皆さん同様、ニュースを気にしながら無事を祈っています。


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 そもそものきっかけは5ケ月前(8月)から湯川さんが拘束され、
後藤さんも10月に拘束されて人質となっていたようだけど、
1月17日、中東を歴訪中の総理大臣がエジプトのカイロで2億ドル
の支援を表明したことが、相手に「ここぞ」の悪しきチャンスを与え
たように思われます・・・。

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 後藤さんの家族には10月以降、数回に及ぶ10億20億の身代金の
要求があり、外務省に相談していたというのだから、政府は人質を
取られたことや、国に身代金の要求がありうることを認識していた筈。

 にも関わらず総理は中東のど真ん中で 『ISIL』と名指しした上で
『「イスラム国」と戦う周辺各国に総額で2億ドル程度支援を約束します』
とか、『ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるために』など、相手を
刺激し、もしや軍事支援をしたように聞こえたのではないでしょうか。

 今になって「人道支援のため」と強調しているものの、残念ながら
「イスラム国」に歪曲の理由を与えてしまった点では、脇が甘く、危機
管理ができていない。
(もちろん軍事支援ではなく民生支援の意図には違いないのですが)

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   英国のBBC放送は今回の人質事件は、総理の演説や「イスラム国」
と戦う国々への支援を約束したことへの復讐と示唆したもようですが、
第三者からはそう受け止められることが一般的かもしれませんね。

 英国に留学中の某大学教授(政治学)が、『首相がこういう配慮の無い
演説をすることに外務省などは何をしているのか。日本の政治機能の
低下を感じる』
という趣旨の発言をしていますが、昨今の総理の言動は
国の代表として練り込まれる以前に、個人的な価値観で発信されがち
な現状について日本の国民はもっと重く受け止めた方がいいのでは?
(あまり力を与えると独裁的になって考えもの・・という意味で)

 今までの防衛論は中国や北朝鮮からの圧力を前面に出して強調され
た印象だけど、今回の事件は遥か遠くの国でもない、残忍なカルト集団
から降って湧いた宣戦布告みたいなもので、情報も交渉のパイプもない
「国」に対しては対抗手段がなくて、首脳のコメントも空しく響くだけ・・・。

 これで更に憲法を変えて、自衛隊を国防軍にとか、集団的自衛権の
行使をと主張すれば、中立的『平和国家』の看板を塗り替えることになり、
アメリカを恨む敵から、はっきりとテロの対象になる危険を私たちは怖れ
ないといけませんよね。

 それにしても、本来は独自路線でゆるゆると敵をかわしてきた日本なの
に総理たる人の言動を含め、軽くなってきたことに心配を感じませんか?

 逆に、メディアを含めて人の口が重くなり、言うべきことを言えない人が
増えて、しかも国家機能を論ずる以前に相変わらず『個人責任』を言う
人々の意識の軽さも不安要素です・・・。 (理由は以下です)

①国家の役目は国民の生命と財産を守ることであり、基本的人権には
 渡航の自由も含まれる。
②国民がすべて「個人責任」で生きるなら政府は不要になる。
③日本はインテリジェンス機能が弱く、後藤さんなどのフリージャーナリスト
 が命がけで情報収集を補ってきたことを忘れてはならないと思います。
 





おめでたい宴会の内輪話を

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   1月17日に次女が結婚の披露宴を開きました。
昨年10月に明治神宮で挙式をしているので、お披露目の
パーティでしたが、やれやれ・・・ですね~

 写真なしの記事をと思いましたが、読者の中には娘をよく
 ご存じの皆さまもおいでだから、隠すのもおかしいかなと。
 でも勝手に掲載するのだから、どうかお婿さんにも見つか
 りませんように、小さく小さく・・(笑い)。

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 新郎新婦はできるだけ隠して、右上はテレビカメラに慣れて
いる方々なので大きく掲載させてもらいます(笑い)。
 左はお馴染み、今年も築地の初マグロを最高額で競り落とした
寿司屋チェーンの社長さんで、右は読売巨人軍の野球選手です。
 不思議な組み合わせのお二人がなぜ、こういうポーズなのか
は分かりませんが、ノリノリでしたよ~

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新婦に贈られた
サプライズ映像
の一場面です。

   




 身内の話は普段出さないのですが、こういう披露宴は初めて、
すごく楽しかったです・・』 と大好評でしたので、おめでたい話の
お裾分けになれば嬉しいなぁと・・。

 2時から開始でしたが、三田の慶応大学近くにあるクラシックな
(元々は財閥の迎賓館)築100年を超えた建物にて新郎新婦が
ロビーの階段を下りてきて乾杯し、久しぶりに顔を合わせた参列者
がグラス片手に挨拶やおしゃべりを堪能しました。
 
 3時から着席して開宴。歓談後だから180名の列席者はスピーチ
や映像による進行中は雑談がきわめて少なく、静かに見聞して集中
できたことはプロデューサーの賢明な演出によるものでしたね~

 終了が7時近くでしたので5時間の披露宴でしたが、皆さんともども
退屈しないでエンターティメントの世界を楽しめたみたい。
 新郎は企業の創業家3代目ですが、娘はマスコミで仕事をしてきた
ので、二人の紹介から映像がふんだんに使われたのは新鮮でした。

 列席者の中には「世界ふしぎ発見」で有名なキャスター(司会者)
がいらして、スピーチの後、番組風に進行されたので(これも事前の
収録有で映像を流しながら) 会場が自然に一体となり、参加者が
巻きこまれ・・・。

 私は最終の回答者になるよう言われていたので、それを終える
までと、お酒は控えめにして手元にはQ&Aの資料も持参~ (苦笑)。

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  最も印象に残ったプログラムは、大学の体育会以来のお仲間が
新婦へのサプライズとして準備し披露してくれた歌うビデオでした。
(知らなかったのは新婦だけで、後半には両家の両親も出て歌い、
最後には新郎が登場して締めくくりました)

  ナオト・インティライミの『ありったけのLove Song』に乗せて、
総数で200名を超える出演者が、それぞれの仲間で集まり、口パク
OKの映像を撮ってもらいながら、歌で繋がれた最高のプレゼント。

 娘の友人たちは・・保育園の幼馴染、小・中・高校からの同級生や
ダンス仲間、大学と体育会、テレビ局の所属チーム、海外の友人、
取材先の知り合いから親族まで。

 制作チームの皆さんは気が遠くなるような準備をし、編集をしと感謝
の言葉が見当たらないほど感動しました!!

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テレビ局のチーム
も歌ってくれました


  




 

 社会の傾向として冠婚葬祭を非公開でが増えているためや
年齢上からかおめでたい席が減っているので、今回のような
やや派手目の披露宴は誰もが満面の笑顔で、最高の幸せ。

 若い参加者には子どもを実家のお母さんに預けてきました・・
の女性が何人もおいででしたが、裏方をして支えて下さった
皆さまにも心から感謝いたします。ありがとうございました!!






年齢による幸福度、日米差

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   1月10日、主宰する塾の講座として老年学の専門家をお願いし、
『高齢社会とビジネス』を学ばせていただきました。

 20代の若い参加者を主役として議論を含めて2時間半の座学の
中で、冒頭に講師から提示されたのが上の資料です。

 日本はやはり「若者天国」なのか、年齢を経るほど幸福度が下がる
ことと対照的に、アメリカは逆に右肩上がりで幸福度が高まる。
 あまりの違い・・・。 『日本の高齢者の幸福度はなぜ低いのか』

 読者の皆さまはどうお考えでしょうか?

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   様々な意見が出されましたが、どうやら「個の自立」・・特に精神的
自立と関連があるのではと感じています。

 今から20年位前の話ですが、仕事の関係でアメリカのワシントンに
行き、大統領選に最大の影響を及ぼすとされる 『AARP』
(American Association of Retired Persons)(全米退職者協会)に
クルックス会長をお訪ねしたことがあります。

 その際に会長から聞いた話が幸福度のデータと繋がると思うのですが、
1958年の創設の精神として『奉仕せよ 奉仕されるな』が今も生きており
何歳になろうが、独立心と自己尊厳、社会的役割が永遠に人のプライド
と生きる姿勢を左右するように感じました。

 かたや日本の高齢者は『私の面倒をみて』、『何もしてくれない』・・・と、
年々他者への依存や期待が大きくなり、周囲の人ばかりでなく、公金を
使う行政が趣味の教室まで開いている・・・。

 キリスト教精神がコミュニティと人の支えになるかの有無は、日本人の
自立に大きな差異をもたらして、それは若いころから「お上依存」として
「世の中は誰かが変えてくれる」発想が根底にあるように感じませんか?









私たちが抱える大切な課題

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色鮮やかな
年賀状です






  今日は3日なので、これからもポストが楽しみですが、
いただいた年賀状の中で、印象に残り、また強いメッセージに共感し
て、思わず襟を正し、姿勢を変えた数枚を紹介させてください。

都庁にいた頃の古い友人から
① 『今年は何を?』 (仕掛けるのですか?・・ということでしょう)
② 『ブログたのしんでいます。智惠子さんもお年のせいですかね。
   ブログの内容が少しまるくなってきましたね。
   まるくならずに“スルドク″ついてほしいです』

 ・・・①②ともにドッキリしました。
 仕掛け人として期待されていることを念頭に置きつつ、
 特に②はなまじ世間に気を遣って気合を緩めないように,
  「もっとあなたらしくトンガって発言してよ」と苦言を得た思いです
 (苦笑)。

  昨日・今日と大学の箱根駅伝を見続けていたけれど、
 各校の監督が車に乗って選手に指示を出す際に、
 『いいか、お前はセンスが無いのだから、もっと泥臭くやれ!』とか
 『隣と競争していないで前を抜かすんだぞ、分かったか!』 なんて
 ストレートに言える世界の稀有な愛情を感じました。
  この体育会の世界だけには変わらぬ精神が生きていそうだし、
 そうであるからこそ、母校の名誉をかけ、全力で襷をつなぐ競争
 に若者がチャレンジしているのでしょう。
 
  上は普通の若者に言ったら心がすぐに折れるでしょうし、毎日
 寝食を共にしない限りは通用しないことでしょう。 若者以前に
 大人が自分の立ち位置を曖昧にして、愛されたいキャラを好むよう
 な時代の風が吹いていて、言えないし、言われたくないし・・・の
 お互いに腫れ物に触るかのような世の中になりました。
 これは権力に付け込まれるすきを与える危ない風潮ですね。
 
 でもせめて私は脇差しを磨いてイザという時に備えますか・・・。
 そして皆さんも自分の役割りを選んでお仲間になってください!
 気楽ではない役目ですが、そこは武士道精神で・・・。
 
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  もう1通は大学院の同級生からです。大手建設会社の技術幹部として
海外で仕事をしてきた男性から (今の日本の危うさを内心感じながら
もお口にチャックが大多数のテーマについて)思い切った発言で、葉書
の中に約1000文字、びっしり書かれていました。(以下主要な内容を)

(1)年末総選挙の戦後最低の投票率は、政府のタカ派的な動きと共に
 憂慮すべき状況にあると思います。
 集団的自衛権の行使、特定秘密保護法などは、私たちの普段の
 生活に影響する看過できぬ動きだと思います。

(2)昨秋、読み続けた丸山眞男の書物に印象に残った2つの引用が
 あります。

 ①あなたがどんなに政治を嫌いでも、どんなに政治に無関心でも
  政治の方であなたを追いかけて来て、しっかり掴んで離さない。
  政治がこれほど私たちの生命を自由に左右する力をもつからこそ
  これに真正面から立ち向かい、政治の力を野放しにせずに、これを
  私たちのコントロールの下に置くにはどうしたらいいのかということ
  を、文字通り私たちの死活の問題として考えざるを得ないのです。

 ②『もしこれらの代議士たちが、何らかの目に余る悪名高い法令とか
  重大な改革によって、法の柵を踏みにじり、勝手に権力行使をする
  ように見えた時は、いつ何時たりとも人民・・・が介入しなければ
  ならない』 (エドマンド・バーグ)
 (筆者注 18世紀、英国の議会政治の基礎づけをした保守主義の父)

  これは突然できることではなく、人民が日々に寸暇を割いても、
  自分たちの代表者の行動を監視しているという前提があって、
  はじめてできることです。毎日毎日にとってみれば、きわめて小さな
  関心と行動が実は大きな制度の生命を動かしているのです。

(3)ガンジーの永続反戦論も紹介されていました。
  「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくては
  ならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、
  世界によって自分が変えられないようにするためである」
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   「今年は何を仕掛けるのですか?」について回答するとしたら、
所属する早稲田大学の研究所をベースに、3年前から継続中の研究を
今後2年がかりで仕上げに向かい、「日本人が政治を動かすために
表現行動の方法」を欧米の事例を具体化し、絵本にしようと計画中です。

 私たちの時代には学生の30%前後がデモや集会や座り込みをして
表現行動をしていたのに、今やそんな若者は日本から絶滅しました。
これは由々しき事態で、他の手法も編み出せないままに今日に至る。
 ガンジーの言葉にあるように、自分の尊厳を守るためにも・・
五体で感じてもらえる絵本がお役に立てれば嬉しいなあと思います。
  





  

今年も年賀状で希望の交換

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いつも一緒、
私の守り本尊
市松人形です。






いつもblogをお読み下さる皆さま
あけましておめでとうございます。

今年も少々堅めでの辛口コメントに、エンターメント感覚で
お付き合いくださるよう、よろしくお願いいたします。

 ますます先行きの分かりにくい新年ですが、自ら雲や霧
をかき消していく消防団員が一人でも多くなりますように・・・。

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  広く読者の皆さまに今年の年賀状を添付させてください。
女性歌手や女優さんの名前を出したのは、イメージだけでは
臨場感をお伝えできないと思いまして・・・。
 上のお三方には昨年お会いした中で、鮮烈な印象が残り、
年齢に拘らない希望を持たせていただきました。

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年賀状の交換はとても楽しいです
 
 毎年11月中旬頃に、イラストを描く素材や絵の具を銀座の
鳩居堂やITOYAで探すことから始めて、イラストを仕上げ、
1年を振り返りながらコピーを書き、馴染みの印刷屋さんに。

 文字校正や色校正をしてOKを出し、印刷UPで届きます。
毎年数百枚を、敢えて手書きで住所や一言コメントを書いて
投函する年賀状は相当手間がかかるのですが、1年を締め
くくれて気持が落ち着くのですよね~
 そして元旦から数日間にわたって届けられる皆さんからの
賀状は「みんな元気で暮らしている」と本当に嬉しくなります。

 元気で絵や文章を書ける限り、メールではなく紙を媒体に
『希望を交換』させていただきたく思いますので、
これからもどうぞよろしくお付き合いください。





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