熟女はご意見番

2015年02月

ニュースキャスターを訪問

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 2月19日(木)に1年前からの念願が実現して、赤坂のテレビ局に
若い塾生とPTAを含め13名で、ある著名なニュースキャスターを訪問
しました。

講座のテーマは『報道の現場と筑紫哲也のメッセージ』です。

 「日本の巨星」といわれ、彼ほどのジャーナリストは2度と出現しない
とされる筑紫哲也さんを師匠として報道を続けているジャーナリストは
多いと思いますが、中で最も濃いDNAを持つとの高い評価のもと、
お願いの手紙を書いて、この間、メールや電話、葉書の交換などで準備
を続けてきましたが、お会いしたのは初めてなんですよ~
 
 彼は正月以降は中東に飛んで、レバノンからメールをいただき、更に
「イスラム国」人質事件が発生以降には、ヨルダンなどへの取材が多く
てテレビの中継から目を離せず、まるで追っかけでした(苦笑)。

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  (私は)おこがましくも筑紫さんを大師匠にして、松明の小さな灯り
を受け継いできました。
 特に最近は『今のこの事態を、もし筑紫さんが生きていらしたら
どんなメッセージを発信するのだろうか・・・』
といつも考えてきたので、
今回お訪ねしたキャスターの視点や価値観、感性が不肖私と類似し
ていることに内心で驚きながらも、とても感動しました。

 筑紫さんは2008年11月に亡くなったので、早くも6年以上経過して
いますが、物腰も語り口も、その昔の筑紫さんにお会いできたような・・・
ほっとする懐かしさを感じて、嬉しいものですね・・・。

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  スタジオ見学のあと、セミナー室で番組のVTRを見せていただきながら
話を伺ったのですが、久しぶりで本質に迫るような取材秘話と分析で、
近くでの会食にもご参加いただいて、ざっくばらんなお話も最高でした。

(オフレコ部分や微妙な問題は避けますが) 印象に残ったことは、

①イスラム国の人質事件では、政府は大義を守るために犠牲は止む
 無しと考えたのではないか。(本来は救出できたはず)
②検証がメディアの役割なのに、全体が弱体化している。
③今の社会は戦前に近い状況になってきた。
④最近は大人も若者も『今・金・自分』だけで生きている。

  常日頃から私も 微音ながら日々軍靴の足音が近づいていると感じ、
 政治家を筆頭に、損得で動く人が社会の大多数を占めて、この空気感
 の延長に何がくるかなんて考える方が浮きますよね。(私も浮輪・苦笑)
 だから『本当にそうなんだよね~』と心強い同志に会えた思いです・・・。

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  若者から次々手が上がり、議論が果てしなく続きました。

  小さな塾ですがめったにない機会に恵まれている塾生たちは、
 『今・金・自分』と、目先の利益に追われない道を選んでほしいし、
 歴史を学んで考察し、敗戦を背中で背負いながら生きてきた先輩たちが・・
 (最近は天皇陛下までもがギリギリの言葉で発言されている) なぜ
 「戦前に近づいてきた」とか 「軍靴の足音が」と語るかを熟考してほしい。
 
  歴史上、知らず知らず巧妙に誘導され、巻き込まれていくのが戦争で、
 危ないと警告する人ではなく、平和ボケしてぼんやりしている若者が戦いの
 当事者になることを想像することもデモクラシーの国に生きる権利と義務
 なのですが、若者の99%はOUT(考えない)が現実ではと思います・・・。

 キャスターも仰せのように本来は若者の責任ではなく、大人が発言し行動
することが前提なので、風向きの末の負担と被害はやがて子や孫にいくこと
を頭に入れて、時には覚悟をもってブレーキ役を果たしたいものですよね。


 



  
  



「春よこい」と遠き青春の詩

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高輪プリンス
ホテルにて










  春の息吹を探しに歩きましたが、まだ寒さの真っ最中なのか、白梅と水仙
だけを見つけました。

 この時期はロビーに飾られた花の方が春を華やかに演出していますね。

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代官山
UNITで










  これも春の話題でしょうか。
若いバンドリーダーのお母さんからお誘いを受けて、「若者観察」の感覚で
代官山のライヴホールに出かけてきました。

 地下のホールに300名前後の若者が集まり、すべて立ち席で埋められて。
床がドンドン揺れるような音楽です。
 
 「これを聴くために、なぜかくも大勢が集まるのか?」なんて考えるようでは
・・・相当浮いている自分を感じました。

 この場面も彼らの青春なのでしょう。それにしても疲れますね~
私には「高校三年生」や「寒い朝」の方がしっくりきます。
こちらの春は遠くに過ぎ去りました(苦笑)。










中東への旅とヨルダン人形


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アンマンで
購入した人形






 今やヨルダンと言えば「イスラム国」による人質事件との関わりで
「おお、怖そう!」と思いがちですが、2000年に首都アンマンと近郊に
行った時にこんなかわいい人形を買いました。民族衣装を着ています。


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ハンドメイド
の刺繍が素敵
ですよね~










 アンマンではシルクのロングドレスも買いました。
王国なので購入した店の雰囲気から、貴族階級のドレスだろうと
思いますが、私は平民なので中々着る機会がありません・・。

 このドレスを店で見て贅沢かなと諦めホテルに帰ったのですが、
やはり欲しいなぁ、でもタクシーを頼んでも遠いよね~と悩んで
いたら、道連れだった同い年の友人が『私もいくから行こう!』
と一緒に連れ添ってくれて購入したものです。

 東京芸大でピアノ教師をしていた彼女とは、翌2001年9月に発生
し、世界が凍りついた『9.11同時多発テロ』の1週間後に、2人で
(予定通り)ヨーロッパに向けて旅立ちました。(空港に人影が
ない中、イタリアもフランスも観光客はガラガラでした・・)

 その彼女は2002年7月13日、パリ発全日空便で日本に帰る途中、
シベリア上空にて急性心不全で突然の死。様々な想いが蘇ります。

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 ヨルダンへはヘブライ大学でユダヤ思想を学んだ日本人の研究者
と共に
イスラエル、パレスチナ、ヨルダンに旅をしました。

オリーブの樹木以外は緑が見当たらず、乾いた大地のもと、

エルサレムではユダヤ教、キリスト教、イスラム教、いずれもが

聖地を奪い合い、2000年に及ぶ紛争や衝突が絶えることなく続い
いる・・・。
 

 遠い日本からはまるでイメージの湧かない中東でしたが、現地
の空気を吸って、肌感覚で人が宗教に頼る背景を感じましたし、

イエスキリストの足跡を辿り、ゴルゴダの丘を歩いて初めてその
在を認識し、パレスチナの領域で人の警戒心を感じ、ヨルダン
難民キャンプに入って中東の宗教対立や人が生きる苦悩を感じま

した。

 

 更に危険に踏み込んでレポートを送り続けてくれた後藤健二さん・・

20日から生還を祈って連日深夜までテレビに張り付いてきましたが、

今回ばかりは国家や人間の無力を感じますね・・・。











 

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