2月19日(木)に1年前からの念願が実現して、赤坂のテレビ局に
若い塾生とPTAを含め13名で、ある著名なニュースキャスターを訪問
しました。
講座のテーマは『報道の現場と筑紫哲也のメッセージ』です。
「日本の巨星」といわれ、彼ほどのジャーナリストは2度と出現しない
とされる筑紫哲也さんを師匠として報道を続けているジャーナリストは
多いと思いますが、中で最も濃いDNAを持つとの高い評価のもと、
お願いの手紙を書いて、この間、メールや電話、葉書の交換などで準備
を続けてきましたが、お会いしたのは初めてなんですよ~
彼は正月以降は中東に飛んで、レバノンからメールをいただき、更に
「イスラム国」人質事件が発生以降には、ヨルダンなどへの取材が多く
てテレビの中継から目を離せず、まるで追っかけでした(苦笑)。
(私は)おこがましくも筑紫さんを大師匠にして、松明の小さな灯り
を受け継いできました。
特に最近は『今のこの事態を、もし筑紫さんが生きていらしたら
どんなメッセージを発信するのだろうか・・・』といつも考えてきたので、
今回お訪ねしたキャスターの視点や価値観、感性が不肖私と類似し
ていることに内心で驚きながらも、とても感動しました。
筑紫さんは2008年11月に亡くなったので、早くも6年以上経過して
いますが、物腰も語り口も、その昔の筑紫さんにお会いできたような・・・
ほっとする懐かしさを感じて、嬉しいものですね・・・。
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スタジオ見学のあと、セミナー室で番組のVTRを見せていただきながら
話を伺ったのですが、久しぶりで本質に迫るような取材秘話と分析で、
近くでの会食にもご参加いただいて、ざっくばらんなお話も最高でした。
(オフレコ部分や微妙な問題は避けますが) 印象に残ったことは、
①イスラム国の人質事件では、政府は大義を守るために犠牲は止む
無しと考えたのではないか。(本来は救出できたはず)
②検証がメディアの役割なのに、全体が弱体化している。
③今の社会は戦前に近い状況になってきた。
④最近は大人も若者も『今・金・自分』だけで生きている。
常日頃から私も 微音ながら日々軍靴の足音が近づいていると感じ、
政治家を筆頭に、損得で動く人が社会の大多数を占めて、この空気感
の延長に何がくるかなんて考える方が浮きますよね。(私も浮輪・苦笑)
だから『本当にそうなんだよね~』と心強い同志に会えた思いです・・・。
若者から次々手が上がり、議論が果てしなく続きました。
小さな塾ですがめったにない機会に恵まれている塾生たちは、
『今・金・自分』と、目先の利益に追われない道を選んでほしいし、
歴史を学んで考察し、敗戦を背中で背負いながら生きてきた先輩たちが・・
(最近は天皇陛下までもがギリギリの言葉で発言されている) なぜ
「戦前に近づいてきた」とか 「軍靴の足音が」と語るかを熟考してほしい。
歴史上、知らず知らず巧妙に誘導され、巻き込まれていくのが戦争で、
危ないと警告する人ではなく、平和ボケしてぼんやりしている若者が戦いの
当事者になることを想像することもデモクラシーの国に生きる権利と義務
なのですが、若者の99%はOUT(考えない)が現実ではと思います・・・。
キャスターも仰せのように本来は若者の責任ではなく、大人が発言し行動
することが前提なので、風向きの末の負担と被害はやがて子や孫にいくこと
を頭に入れて、時には覚悟をもってブレーキ役を果たしたいものですよね。