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(白く煌めく品川駅高輪口の向い正面)

  1月13日(金)の午後、JR品川駅の高輪口正面にパチンコ店
HOLLYWOODがグランドオープンしました。白が基調の建物です
が、2階建ての上部に煌めくネオンや文字ニュースの派手さが
やりきれない、ああ・・・。(経営は岡山のパチンコチェーンとのこと
で、パチンコ544 台、スロット 216台と広報されています)
 近隣住民や店舗、周辺の大型施設にとっては、「とうとうこの日が
やって来たか・・・」という落胆ムードを感じますねー・・・。

 品川駅(港区高輪に所在、品川区ではない)は新幹線が停まり、
羽田空港にも15分で直結(京浜急行)するという都心の幹線駅で、
近くには品川プリンス、高輪プリンス、新高輪プリンス、品川GOOS
(旧パシフィックホテル)をはじめ、泉岳寺も徒歩圏内にあるなど、
江戸時代からの大名屋敷や宮家屋敷跡が集まる由緒ある土地柄で、
背後は高級住宅街とも言われてきたのですが、都心の自由競争も
ここまできましたかの敗北感・・・。

 この場所には2008年10月まで140年以上続いた「京浜ホテル」が
営業しており、昭和初期に建てられたクラシックな建物が人気でした。
事業主の京浜実業(小林一族)が投資に失敗したらしく、その債権が
リーマンブラザースから、子会社のサンライズファイナンスに渡り、
元従業員団体が不法占拠するなどでスッタモンダした後、2009年1月
25日には東京地裁による明け渡しの強制執行があって、品川駅前は
高輪警察、機動隊、ガードマンなど1000人近い執行関係者であふれ、
第一京浜が交通止めされた衝撃の場面を経てのオープンです・・・・。

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                    (銀座への玄関口・有楽町駅前で)

 都心駅周辺がパチンコ店に占拠される傾向は品川駅前だけでは
ありません・・・。上は有楽町駅のマリオン側(元朝日新聞本社跡)
から見た駅前の光景です。(隣の東京駅を出た新幹線が見えます)
 左にはDUOというパチスロ店、右にはUNOというパチンコ店が
向い合い、覗き込むといつも満員御礼状態なんですよ(苦笑)。

 レジャー白書(2010)によると、パチンコ参加人口は1720万人という
ことで、市場規模は21兆円を超えており、それでもピークの人口から
すると過去最低水準にあるそうですが・・・。
それにしても、日本の顔ー東京都心の品位を保つためにも建築規制を
含めて何とかできないものでしょうか。資本主義の自由競争にも限界が
見えてきた思いです。