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岐阜県にある
日本3名泉の
下呂温泉街




 12月6日7日と1泊で、初めてかの有名な下呂温泉に行ってきました。
東京から新幹線で名古屋に出て、特急ひだ号に乗り換え1時間半以上。
乗り換えを含むと片道で約4時間かかる、近そうで遠い街でしたね~

 温泉でのんびり保養ではなく、衆議院選挙まっただ中の岐阜4区から
立候補している熊崎陽一さん(25歳 民主党公認)の応援目的です。
 彼が早大理工学部生の頃から早稲グリの仲間と共に、我が家には数え
きれないほど歌う宴会にやってきて、今は筑紫哲也さん創設の記念塾を
再開しているのですが、彼はその仲間でもあるのですよ~
 
 今年から江田五月さんの私設秘書になったとはいえ、社会経験の少ない
25歳という若さで、しかも逆風が吹いている民主党から出て・・・大丈夫か
な、どうしているだろうと心配なのでまずは様子見に跳びました。

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 岐阜4区は、下呂市の他、高山市、美濃加茂市、可児市、飛騨市、郡上市
等と広範囲ですね。6日当日は下呂での街宣活動があって、私も最寄駅に
着いて間もなく、写真のような黄色いユニフォームに、黄色い手袋を渡され、
ボランティア運動員になりました。
 何せ、飛騨萩原駅に降りた途端、雪が舞っていて、このビニール製の上着
では「オオ、寒!寒!」

 車を走らせながら熊崎候補はウグイス嬢と交互に演説したのですが、
(スタッフ車も窓を開けて走り、手を振り、声をかけるから寒さでしだいに全身
がこわばってきて・・・) 時折ポイントで街頭演説をする際は、みんなが車から
降りてアピールします。 「よろしくお願いしま~す!」と。

 もし、彼の演説がしどろもどろの場合はマイクを取り上げて自分が話そうとか、
(グリークラブのOBだから)演説より歌のパフォーマンスが良いかなんて、
余計なことを考えて行ったけど(苦笑)、中々どうして・・・。
(私は元々官僚で議会答弁を書いたし、情報会社の代表だったせいか言葉に
ウルサイのですが)エネルギー政策、社会福祉、教育に重点を置いたスピーチ
はバランスよくできていまして、出る幕なしでしたよ~(笑い)

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岐阜4区から
4名が立候補







本人もマイクで話していたように、民主党は前回と違い逆風が吹く。

候補者は4名で、熊崎さんの他に
①金子一義さん(69歳 自民党) 
 8期目の2世議員で、麻生内閣では国土交通大臣。
②今井雅人さん(50歳、日本維新の会)
 前回民主党から出て選挙区では金子さんに敗れ、比例東海ブロック
 で当選しています。今年10月に日本維新の会に鞍替えをして挑戦。
③もう一人共産党から日下部俊雄さんも出ています。
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            夜の個人演説会で
            (諏訪集会場にて)


      









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下呂の山間部
にある家並み








周囲が感じているように若者には厳しすぎる選挙です・・・。

 特に冬日が沈んで暗い下呂市内(森林が9割以上)を車で回ると
寒く、侘しく、寂しいなぁと・・・涙が出そうにせつなくなりました。
バブルの頃まで賑わっていた下呂温泉も、今や観光客や宴会客が
半減したそうです。そして65歳を超える高齢者が33%。だから、
街に人影がまばらだし、子どもや若者は中々見当たらない・・・。

 そんな光景を見ると、25歳の経験不足に何ができるか・・・なんて
言ってられないのでは? 経験や知識は豊富な方がいいのは当然
だけど、時に「過去の経験」がしがらみを生み解決を遅らせることも
ありますしね~
 過去の発想を持たず、でも「何とかしたい」という別の切り込みが
できる世代に託さない限り、街の大改造はあり得ないと感じました。
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下呂での遊説には直前まで民主党の衆議院議員だった山田良治
さんが同行してくれて、個人演説会での支援スピーチには大きく頷き
ながら聞かせていただきました。

①こんなに街がさびれた状況にあっても「若いからダメだ」なんて、
 考え方や政策以外でNOを言ってはいけない。敢えて手を上げて
 くれた若者を大人として育てていこうではないか。
②不況の中でも調子の良い企業や元気な街もある。やり方次第で
 変わる筈だ。
③活性化の3要素は「よそ者」、「若者」、「ばか者」と言われている。
 この地域でも若い人や発想の違う人を受け入れない限りは、地盤
 沈下がますます進むだろう・・・と。

※もう一人、下呂の市議会議員も「25歳が立候補してくれるなんて
 凄いことが起きた。この土地には新しい価値観が大事だから、
 大切な人材として、明日につながる一票を入れてほしい」と・・・。
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 その通りだと思いましたね~

 私の周辺でも出馬に必ずしも好意的な人ばかりではないのですが、
地元の光景を見ると都会にいて考えたことが正解にならない・・・。
 映画「踊る大捜査線」で青島刑事(織田裕二)が叫んだあの台詞
「事件は現場で起きているんだぁ!」という感じですね。 

 若くて未経験がOUTだとしたら、では今まで中高年で、経験大あり
の政治家たちが存在しながら、なぜかくも街がさびれたのでしょうか?

 下呂出の国土交通大臣がいながら、なぜここが陸の孤島とされる
場所になったのでしょうか?

 
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 日本の明治維新を支え実現した陰には、吉田松陰や坂本龍馬による
命懸けの行動とリーダーシップがあり、彼らは30歳になるかならないか
で死んでいったし、維新を成し遂げた中心は20~30代の若者でした。
 権力の中枢にいた幕府の役人たちは、ひたすら保身に回ったことは今
も昔も同じでしょう。
(今回の衆議院選は政党という名の会社をつくり、合併したり分社したり、
自分は転職したりと、政治家みなで就職活動をしているようなもの)

 
私の時代には学生運動があり、年齢も経験も無関係に、視点の違う
社会批判を若者が仕掛けて体制の変革をしていったのですよね~
(私も1968年前後から全共闘の運動に下っ端で加わり、日比谷公園の
周辺でジグザグデモをしていた当時を懐かしく思い出します)

<だから大勢の若者たちに伝えたい!>

 今の社会を構成している中高年は(両親を含めて)遠からずこの世から
去っていき、この不安定な現実も世界一の借金も、すべては皆さんが背負う
ことになるのですよ~
 ロックの感覚でいい、この閉塞状況を自らの手で変えていきましょうよ!
そのためには学生運動と同じように個々の意思表示をするべきだし、
もっと多くが選挙に行き、投票してほしいものですね~
(日本の20代の投票率はアメリカ人のわずか半分です・・・)

そして敢えて特攻隊みたいにして選挙に出る同世代がいたら、精いっぱい
の応援をしてやってくださいな!!