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時代が変わり?
憲法を変えて
日本はどこに・・







 昨日5月3日は「憲法記念日」で、新聞もテレビも憲法改正の話題満載。
自民党の政治家たちが待っていましたとばかりに、96条を突破口にして
天皇を象徴から「元首」に変え、自衛隊を「国防軍」にし、「公の秩序」を
理由に、国民の言論や行動に規制を加えようとしているのですが、
多くはダンマリ(YES)で「いつか来た道」に戻っていきたいのでしょうか?

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 国民は善良にして、でも愚かな経験をたくさん積み上げてきた筈ですが、
NHKの調査によると、6年前に較べて「憲法改正反対」が41%から30%
へと大きく減り、足元が揺らいできていますよね。
 特に、私たちが選んだ政治家たちは、硬性憲法である「改正手続きを
より簡単にしようよ、賛成!」が多くて、夏の参議院選の結果により、つまり
国民が自民党を主力に承認すれば、そのノリで国民投票が通過して・・・、
一般の法律並みに、スルスルと憲法が変わる危険が待ち受けますよ~
(毎年総理が変わるように、国の理念たる憲法もコロコロ変わりそう・・・)

<憲法と法律の違いとは・・・>

 ①一般の法律は「こういうことをしてはいけませんよ、違反するとこういう
  罰則を受けますよ」と、統治される側(国民)を縛るものですが、
 ②憲法は、「権力をもつ側はこれをしてはならない、これはキチンと守ら
  ねばならない」と、統治する側がなすべきことを定め、権力の暴走を
  抑える目的のものです。

 ⇒ところが今の憲法改正論議は、権力主導で国民に責任や義務を課そ
  うとするもので、憲法のイロハも分からないような政治家が大声を上げて
  いる印象ですけどね・・・。

 
  言っちゃあ悪いけど、北朝鮮をめぐり、最高度に微妙な時期にあって、
   中国や韓国との関係改善を望めば 「今、靖国神社に行くことは差し控え
   てくれ」と押える立場にある総理なのに、2国の反応に青筋立てて、
   「脅しには屈しない!」なんて暴言を吐いて折角の雪解けを逆戻りさせ、
   (アメリカからも不快感あり) 小細工してから又居直る。
   マッチポンプみたいな外交は、世界の舞台から浮くばかりでは?
   加えて、福島原発の後始末も半端で、最終処分場も決められないのに、
   無責任にも海外まで原発を売り込みに行っているんですよね~

  こういうセンスと、高くなさそうな思考レベルの持ち主《張り子の虎?》に、
   「安倍さ~ん、頑張れ!」なんて・・目先の利益に期待をかけている人が
   結構いることにヒンヤリ怖さを感じませんか? (嫌な予感・・・)

     参考までに・・、安倍信三が崇拝する祖父の岸信介は太平洋戦争後に
   A級戦犯として逮捕されたが不起訴となって処刑は免れ、公職追放された。


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9条(戦争放棄)について、自衛隊サイドは

 先にblogで書きましたが、知人の防衛大学教授(航空自衛隊幹部出身)
は勉強会の席で、憲法9条は変えずとも国を守れると語りました。

 日本の軍事力は世界のベスト5に入るような装備を持つし、戦後68年間
「戦争せず、誰も殺さず、誰も殉職せず」に大きな誇りをもっており、
あと、32年戦争をしなければ、100年不戦のスイス、200年不戦のスウェ
ーデンと並んで世界の畏敬を集めることになるだろうと。
 自衛官は誰も戦争をしたがらないし、現状で対応できますとも語りました。

 私は彼から10回くらい戦史を含めた講義を受けてきましたが、いつも冷静で
客観的で、安心して話を聞ける防衛エリートです。
 でも、最近の国内世論や声高に憲法改正を叫ぶ政治家、近隣諸国の動き
には自衛官になって数十年、初めて危険な臭いを感じているようでした。

※自衛隊のエリートがこのままで国を守れるし、現実守ってきたと言っている
  のに、権力は誰のために、何のために9条を変えたいのでしょうか?
  

<終戦までの70年は戦争の繰返し>

 日本の敗戦から約70年が経ちますが、日本人はお上に依存する意識
が高く、国の行方に関心を持たないけど、いざ事が起きると急変して熱くなる
国民性をもつようです。
 歴史の教育が浅いのか過去を知らず、政治を人ごとに思うDNA(?)は
誘導に乗りやすいのかもしれませんね~ それを実証する過去としてー

日本は明治から1945年までの70余年、戦争を繰り返してきました。
つい最近まで「戦争好き」だった日本人は、決して綺麗ごとでは済まされない。
戦後70年を経て、この重い歴史を、皆さん、ケロリと忘れていませんか?

1894年(明治27年)~ 日清戦争
1904年(明治37年)~ 日露戦争
1914年(大正3年) ~ 第一次世界大戦
1931年(昭和6年) ~ 満州事変
1937年(昭和12年)~ 日中戦争(支那事変)
1941年(昭和16年)~ 第二次世界大戦
1945年 敗戦


<憲法を知らず使いこなせなかった人々に作り直せば
  ちゃんと守る保証がどこにあるのか・・・筑紫哲也>


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2006年、お元気
だった筑紫哲也
さん(早大にて)










 2006年1月、早稲田大学の客員教授として定年を迎えた筑紫さんは
最終講義で「もっと知を高めるように」という趣旨の講話で、憲法に触れて
今を予測し、様々な警告をされました。(⇒2008年11月逝去)

①憲法はこれから大きな政治課題になるだろうが、この国はそれに
 大きなエネルギーを注いでいるような暇があるのか。

②憲法とは本来何なのかの議論をせずに、最低限必要な「知」や情熱や
 意思を私たち(国民)が持って変えようとしているのか。

③「憲法は松明」だ。自分たちがこういう社会や世界を作ろうという理念
 や理想が必要。
 多くの憲法論議では「憲法は現実に合わない」と言っている。現実に
 合わせることが憲法を作ることなのか。
 (「人権の平等」を謳えば実現
 するかどうかは、アメリカの憲法と現実を照らし合わせればよく分かる)

④我々は今の憲法をどこまで使いこなしているのか。敬意もなく、元々
 どうでもいいと思ってきたものを、いくら作り直しても空論ではないか。
 (だから無駄なエネルギーになる)

⑤アメリカ人には憲法が定着していて、デモで逮捕された時、「自分たち
 の行動は憲法〇〇条で保証されている!」と叫ぶ。
 日本人は人権規定のどこに何が書いてあるか、殆どの人は知らない。
 ろくに今の憲法を使わず、自分の血や肉にしていない人たちが、憲法を
 作り直せば、ちゃんと守るという保証がどこにあるのか?
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こういう呼びかけのできるジャーナリストは今や見当たらないですよね~
  改めて、筑紫さん亡き後の日本に不安を感じています。

※もう一つ、筑紫さんはこんなことを訴えかけました。

①「男たちの大和」という映画を観て、最後は怒りで一杯になり映画館を
 出てきた。  「知」とは何か・・・

 「愛国心」と「ナショナリズム」(国家主義)の区別くらいはきちんと分から
 ないと、愛国心を利用して、ナショナリズムにすり替えようとする意図を
 もった人々(権力者)に操られる。この映画もそうだ。

 
20世紀で最悪の政権の一つだったヒットラーのファシズム、ナチズム
 は熱狂的な民主主義によって生まれたことを忘れてはならない。 

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 この先、「憲法改正賛成」がじんわり増えていきそうな傾向ですが、
皆さんは、平和憲法を変えてどちらに行こうとしているのでしょうか?

声を上げない限り、権力者の利益に引っ張られていきますよ~
せめて、筑紫さんのこの話を知合いに転送・紹介して下さいね。