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今日2月10日、住まいの近くに
あるホテルでランチをしました。
というと、きっとお贅沢なイメージ
を抱かれることでしょうが、
3,4年前から1000円前後の
割安メニューが増えて、消費者
にはあり難いのですが、競争も
激しくて経営は大変そうです。

このホテル内に、レストランはいく
つもあるのですが、
私の馴染みは客席が150以上ある
店で、午後1時頃には殆どの席が
空いたので、顔見知りのウエイター
さんに「今日はお客さんの退きが
早いですねー」と話しかけました。




 中国の大連から12年前に日本に来て、このホテルで8年間働いている
という30代の彼の話を興味深く聞き、今の厳しさを知ることに・・・。

  このホテルは本館、新館、タワーなど客室数が約5000の大型施設で、
10以上のレストランをはじめ、映画館、大企業のブランドを冠にした水族館、
ボウリング場、賃貸マンション、テニスコート、ゴルフ練習場、ショッピング
アーケードなどを備えたシティホテルですが、昨今は客足が遠のいている
そうで、今日食事をいただいたレストランは一番良い時期と較べると半分
近くに落ちているとか。(そこまでは予想しなかったのでやや驚き・・)

 まずは近隣に建つ多数のビルにいたソニーの撤退は大きく響いたそうで、
このレストランも4割がソニーの社員でしたよと。
そして、1000円のランチといえどもサラリーマンはより安い方に流れるし、
併せて生活や先行きへの不安定さが食事にも影を落としており食材の質は
どうかの価値基準も吹っ飛ぶのですよと、若い中国人は分析していました。
 
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 彼はそんな日本でも中国よりずっと働く条件は良いと話しました。
例えばホテルの洗い場で仕事をして、月に4,5日の休暇をもらっても
1ケ月20万円前後の給料をもらえますよと。
 家賃や光熱水費や食事代を払った残りであまり遊ばなければ5万円
の貯蓄ができるのですが、今の中国ではずっと就労の条件は悪い上に、
月給自体、5万円には遠く及ばないのだそうです。
 だから当面は日本で働いて貯蓄をし、やがては大連の家族の元に
帰りたいですと。堅実なんですよねー。

 この几帳面な生き方に、三丁目の夕日の時代を思い起こしました。
そうやって日本人は地味に働いて国を支えてきたのですよねー。
これでは中国のパワーに日本は押され、追い越されるわけです・・・。
 それにしても、外国人の眼で冷静に把握されていることに、なる程と
頷きました。どうやら予想以上に経済の悪化が進んでいそうです・・・。