
六本木の
政策研究大学院
大学で(写真右は
相川祐里奈さん)
福島の原発事故は近くて(でも心情的にはやや)遠い問題ですね~
2011年の3.11。その月の末、知り合いのご夫妻が心配で、郡山までとんで
行きましたが、今も原発近くまでは行けないままに暮らしています・・・。
今月の11日、ある人の紹介で相川祐里奈さんという若い女性ジャーナリスト
の著作『避難弱者:あの日、福島原発間近の老人ホームで何が起きたのか?』
(東洋経済新報社)出版記念の講演会に出てきました。
相川さんは1986年愛知県生れ。慶應大学を卒業後、読売新聞の記者として
勤務し、2012年3月、国会に設置された東京電力福島原子力発電所事故調査
委員会(国会事故調)に事務局調査員として参加。
解散後はフリーになって活動し、この8月にこの本を出したばかりです。
≪内容は≫
原発から爆発音が聞こえた
放射線が飛び交う中、自力での避難が不可能な老人を守るため
自らの危険を顧みず、老人に寄り添った介護士たちの
奮闘と葛藤を克明に描き出した感動のルポ です。
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当日は福島県社会福祉協議会から老人福祉施設協議会の関係者も参加し、
パネラーとして生々しい近況報告をしていただきましたが、
近隣の市町村の除染は3%から5%しか進んでいないこと、ローカルな交通も
殆ど放置のままと聞いて、「マサカ!」と驚きました。
交通の他、街のインフラ、コミュニティ、店、病院などが戻らない以上、
例え帰宅しても良いよとOKが出ても、「元気な高齢者」しか帰れないのが現実。
9月8日付の毎日新聞によると、
この8月末現在に至る福島県の「震災関連死者」は1539 人となり、直接死者
の1599人とほぼ同数になったそうです。
まだまだ原発の汚染水が垂れ流されている状況にあるのに、東京オリンピック
を誘致するために、「完全にコントロールできている」なんて総理大臣が世界に
公言して良かったのでしょうか?
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話は変わりますが、相川さんはまだ26 ~7歳位のお嬢さんですが、大新聞社を
辞めてまで福島のテーマに取り組んで、何ともアッパレな若者ですね~
私は今の活動上、若いバリバリに会うことが多くなってきましたが、最近はこう
いう凄い仕事人が増えてきました。
決して「今の若いもんは・・・」なんて簡単に言っちゃ~いけないですよ~
