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    10月1日、午前11:30頃、JR横浜線の鴨居ー中山間の踏切で
線路にうずくまっていた74歳の男性を救助すると同時に、自らの
生命を落とした村田奈津恵さんの話は、稀有な勇者と感動しつつも、
何とも割り切れない思いが残りますね~

 きっと彼女は普段から持ち前の良心と正義感とで、こういう事態を
見過ごせず、当然のごとく手を差し伸べてきたのでしょうね・・・。
 そして、彼女の死を悼む人の感動や悲しみは、「目の前の他人に、
差し迫った危険が生じている時、我が身に置き換えると決断できない
が、本当はもっと手助けをしないと・・・」と、多くが観て見ぬふりをする
今の風潮にジレンマを感じている人々の気持を示しているのでは?

 それにしても、踏切内に人や車などが静止している場合、急ブレーキ
が間に合う距離で、電車の停止信号が作動する装置を、もっと精密に
置けないものでしょうか。
 JR北海道のトラブル続きを聞いていても、給料をもらいながら、本気
でない人がいかに多いかを感じませんか? 

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   先日NHKのクローズアップ現代で「土下座」を特集していました。
意図的なのか、商品にクレームをつけて店員に土下座させ、その写真
をSNSで公開した女性が最近逮捕されたり、TBSの「半沢直樹」が
大ヒットし、特に上司を土下座させる場面は、最高視聴率を示したとか。

 土下座は極度なお仕置きであったり、公開処刑にも似ているという
識者もおり、一見「勧善懲悪」と同類に感じるものの、その背景を考える
とあまり良い傾向にはなさそうです。

 日本人特有の、いわば「和をもって尊しとなす」的な延長にある『出る
杭は打たれる
』の極端な仕打ちであったり、些細なことで大げさに騒ぐ。
しかも熟考せずに相乗りする人が結構いますよね。
 それがますます台頭しているのか、だからこそ「多くが観て見ぬふりを
する傍観の風潮
」を強めているのかもしれませんね~

 どうも日本人には『人は皆同じであるべき』の深層心理が支配している。
同じである筈がないし、どこかの国でない限り、強要もできませんよ~
そんなワカランチンを言って、どんな良いことがあるのか不思議ですが、
「個性」なんて言葉で望みながら、まずは親や教師や上司がつぶしていま
せんか? 

 私自身、子どもの頃から日本人離れしているのか、出る杭そのもので
生きてきて、だからこそ「3丁目の夕日」の時代に高い価値を見出し、
今でも人のお節介を焼いています。ま、時折叩こうとする人が寄ってくる
けど、グイグイ杭たる頭を持ち上げるとお相手は諦めてくれますが(笑い)。

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 村田奈津恵さんのように勇気ある行動をとりたい・・と考える人が
この痛ましい事故をきっかけに増えて、現実の行動につなげてくれると、
世の中変わると思うのですが・・・。