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12月3日 日本記者
クラブで会見する
星野仙一さん








 ご存じ東北楽天ゴールデンイーグルスの監督、66歳。
2011年に就任して、わずか3年目で日本一に導いた「燃える男」です。

 昔から威勢がよく、時には球場でドタバタ劇を見せてきた人ですが、
素顔の星野仙一に会いたくて、記者席の前から3列目に座りました。

 星野さんは岡山県の倉敷生れですが、 実母は東京浅草生まれの
江戸っ子とのことで、DNAなのか潔い生きざまが格好良いですね~

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 子どもの頃からタイガーズファンで、本当は阪神に入りたかったが、
田淵に先を越され、中日ドラゴンズに入団。
 現役引退後は中日、阪神の監督になり、NHKのサンデースポーツ
スペシャルの解説など背広7年を経て、楽天へ。

当初、楽天の監督を受ける気は無かったけれど、事前の打合わせ
 でプライドを傷つけられる場面があったから「よ~し、受けてやろう!」
 と決めたそうです。こういうところ、良いね!!
 『平時より有時が好き』というキャラに頷けました・・・。

 私は単純にミーハー的な関心をもって星野さんの話を聞きに行った
のですが、彼の選手に対する教育方法は勉強になりましたよ・・・。

 若い頃は「俺について来い!」のやり方で、無理も蹴りも許されて
いた時代だから、理不尽があっても当たり前だった・・・とか。

 選手との関係は、1年目で兄弟、2年目はおやじ、今はじいさん。
年代によって教育方法が違うこともあり、若い選手が
①どういう感性で、②そういう音楽を聴き、③どういう食生活をし
④どういう女性が好み? かの情報を集めてきた。
(これには脱帽ですね・・・)

 今風の教育は? (手も口も抑制する方法は)正直まどろっこしい。
多少の力を使った方が、成長が早く、落ちこぼれが出ないのだけど・・。
とはいえ、教育や時代の違いはしっかり考えながらやっています。

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          星野さんのサインです
          「人の味 記者の味」












記者の質問に答えて・・・

ー斎藤祐樹と田中将大の違いですか?

「体格をみれば分かるし、斎藤はコントロールは良いけれど、スピード
や投げっぷりは、田中の方が数段上ですよ。
斎藤は高校、大学ともに使われすぎたのではないかなあ」

ー田中の実力と大リーグの話ですか?

「自分がめぐり会ってきたピッチャーの中では最高ですね。
その上、自分に自信をもっているし、天狗にならないです。
田中が大リーグに行くことについて、口を挟むことではないから話した
ことはないけど、若者がアメリカに渡ることは賛成です」

「彼がいなくなっても、そのあとは何とかなるし、後を継ぐ者が出てくる
もんですよ」

ー日本シリーズで6戦目に負けた時?

「球場から選手の控室まで60~70メートルありましてね~、そこを歩き
ながら何と声をかけて、7戦目をどう頑張らせようかなと」

「開口一番、『ようやってくれた!!』 『田中も人間だったんだよ』
『俺はここまで来たら、満足。明日はどうなってもいい』
最後に『でも、明日はうれし涙を流させてほしい』と伝えたとたん、
全員が「よっしゃ~!」と言ってくれた。これで勝てるなと思いました」

「日本シリーズは楽しかったですよ。
ジャイアンツを倒すことが生き甲斐でやってきて、強いものに勝って
初めて自分が認められますからね~」

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彼の話には「同感!!」が多かったですね~

「今の日本であまりに本音が少なくなってきたことは心配です。
本音でものを言うと『毒舌』とされ、ムニャムニャ言う人を『善い人』なんて。
個性と個性、人間と人間のぶつかり合いに火花が散らない・・・」

 ホント意思表示のできないダンマリ人ばかりのこの国は、この先
どこへ向かっていくのでしょうか。