8月20日未明に起きた広島市内の安佐南区と北区の土砂災害
は、 72名の死者を出し、行方不明者2名の捜索はいまだに続いて
いますね~
山の麓にあるこの地域は広島の中心部から相当遠いかなと思い
きや、車で20分位の近距離にある地域とか。
皆さんが報道でご存知のように、元々広島は花崗岩で覆われ、
それが風化して「まさ土」と言われる崩れやすい土壌らしい。
このニュースを聞いたとたん、こんな危ない地域の宅地造成を
なぜ行政は許し、放置してきたのか・・・と怒りを感じました。
そして、上の写真のように警察や消防、自衛隊による捜索光景
をテレビで見た時、思い出したのは今から約20年前の・・阪神淡路
大震災の現場です。
災害直後の8日目に、大阪から船で神戸に入り、震災の生々しい
現実を目の当たりにしました。
足がないのでタクシーに乗って、運転手に話を聞いたのですが、
総崩れに近い長田区では、当時コミュニティが生きていたから、
崩れた家の捜索で、近隣の人が『おばあちゃんはこの家の2階の
こちら南側に住んでいたから、ここを掘ってみてください』と言えた
とか。
今回の広島でもまだコミュニティが人をつないでいたことが命綱
になっていたのではと感じますが、今の東京はどうなんでしょう。
「隣は何する人ぞ」に大半の人が関心を持たないという・・日常の
(個人的な)危機管理は絵に描いた餅で、お寒い限りですよね~
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9月6日NHK
広島の土砂災害に関連して、市の担当者が事前に知らされていた
筈の「1時間の雨量が70cmになる」という予測情報を見逃したことが
判明し、当然のように非難を浴びていますよね。
9月6日のNHKで放映されていましたが、
市町村や東京の特別区には「災害担当」が置かれているとはいえ、
1人くらいで、しかも兼務が多く、更に問題はみんな素人です。
つまり、職員は2~3年ごとに移動して回るので、どこかの研修や
講演会に出たくらいで、任務に就いているのが実情です。
(私も数年前に都内某区の政策評価をした際に、あまりの訓練不足
や知識不足に驚きました。23区はどこもこんな感じです)
日本人は現状を知ろうとしないまま、お上への期待が強すぎる。
きっと誰か(政治家や公務員)が真面目に考えて、対応してくれる
なんて・・・考えるのは残念ながら期待外れですよ~
放送の中で終盤に紹介されていましたが、アメリカの「タイムライン」
(ニュージャージー)のように(ハリケーンの例ですが)
上陸の72時間前に緊急事態宣言をし、48時間前に、36時間前に・・
とプログラムを進行させ、最終的には上陸時に警察や消防も避難して、
仮に住民が残ったとしたら、『自己責任』というのが合理的かなと思い
ました。
