ニッポン沈没が迫る状況を迎えようと、日本人の大半が辛抱強く押し黙ったまま
でいるのはドーニモ変ではないでしょうか?! 
 世界ダントツ1位の財政赤字(約1000兆円、国民@800万円の借金、年間の国家
予算は(一般会計)92兆円で税収は40兆円のみ)に加え、少子高齢化が進み、仕事
のない若者が増え、政府への信頼低下で財布の紐が固いまま。
 更に大震災後の復興には莫大な財源を必要とし、そのつけは子世代孫世代に
至る重い国民負担になるのは必須でしょう・・・。

 GNP対比で借金を数えてもギリシャやイタリアどころではなく、4,5年後には同じ
状況になりそうなのに、大方の国民にはまだ「お上」が何とかしてくれる、財源も天地
から湧いてくる(?)の依存体質なのか、観客席で不平不満を漏らすだけの国民性は
実に困ったものです。
 政治家も官僚も大半がご覧の現状ですし、今を変えていく最終責任は私たち個々人
にあることが民主主義の基本と考えたいものですよねー。

 特に、地方政府については国の中央政府とは違い、住民は首長のリコールや議会
の解散ができるし、市民の手で条例案を議会に提出でき、住民監査請求もできるの

だから、住民はもっと自分たちの意思で権力の行使をして、自らが公共を磨いていく
ことを考える必要があるかなと思います。
 
 あとは政治家や役所に手紙を書く、メールを入れるなど等、民主主義の先進国では
市民がどう対処しているかを学んで、YES,NOを明確に発言する傾向が強まれば政治
家も官僚も住民の声を尊重するようになるのでは? (今は国民の声は軽いですもの)



「アメリカ人がデモクラシーを守る行動手法とは?」
民主主義

 アメリカの市民は、自分たちに国や地域への義務と責任があるという意識で(政治家や
公務員も自分たちが雇っていると考える)自らが直接に政治参加し、意思表示をすること
が日常化しています。

①(州の問題なら)手分けをして、州知事や州議員あて、電話、ファックス、葉書、電報、
 電子メール、手紙などで州法制定を訴えるよう数万人を対象に幅広い指示を流す。
 早期解決のためリーダーは、知事や議員の氏名・住所・電話番号などのリストや文案
 を用意し配布して、直接抗議するように誘導する。

②新聞社やテレビ局にニュースリリースで活動報告を流して、ニュースや特集記事として
 扱ってもらえるよう工夫する。一斉に新聞各社の編集長宛に投書をし、意見広告も掲載
 する。なお世論を高める最良の手法は「直筆の手紙」とされている。

③リーダーは、止めの手段として主要な協力者と支持者に「行動警報」を出す。これは運動
 員たちに切迫感をもたらし、「今すぐ行動を!」と24時間以内の連絡を呼びかける手段。
 またタイミングを計って迅速に政策決定者に連絡することを目的とし、鳴り止まない電話作
 戦、ファクシミリ、パソコン掲示板、ラジオへの投書などで目標を実現する。


「小・中・高校からの『市民教育』とは」 

(高校1年生のケーススタディの事例)

 「ブッシュ政権の経済諮問会議の1メンバーとして、本土防衛、財政赤字、税制改革、
 教育改革などからトピックをひとつ選び、大統領にアドバイせよ。
 その際には大統領の一般教書演説、記者会見などを参考にして、ビジネスリーダー、
 ロビイスト、歴史家、経済と政治の専門家と長時間話し合ったと仮定して小論文を書け」

⇒決してエリート校に限定しないごく普通の授業だそうで、果たして日本ではこのテーマ
 で高校生はおろか、普通  の社会人が議論し、ぺーパーを書けるものでしょうか? 
 リーダー不在、アマチュアっぽい大臣が並ぶ学級会 みたいな国会をTVで見ながら、
 将来を見据えると、何かが根本的に欠けているのではと悩ましくなりますねー。


「民主主義」って本当はどんな意味でしょうか? ↓

日本人は「デモクラシー」(民主主義)という言葉を「議会の多数決イメージ」で理解しているようですが、語源の上では、ギリシャの都市国家の政治秩序をdemocracyと呼んだもので、Demos(人民)とkratos(支配)の合成語だから、democracyは「人民による支配」(Rule by the peopleの意味)ということに。ズバリ「人民統治」ですね。
で、デモクラシーの担い手で権利と義務を履行する人を「市民」と呼んだわけで、
(古代ギリシャからの起源では)、「政治的共同体の中で義務と責任を担う特別の身分
(構成員)であり、市政・国政に参与する資格をもつ人々」と定義しますと、残念なこと
に「日本には欧米でいう担い手意識をもつ市民が殆ど不在に近い」と言われます・・・。