12月1日
公示を前に
8党首が
なぜ今なのかが分からない衆議院選挙ですが、時の権力がGO
といえば630億円が費消され、国民は従うしかありませんよね~
公示を前にした12月1日、日本記者クラブでの8党首による討論と
(記者による)代表質問に参加してきました。(2時間休みなし)
(1)各党首の基本的な主張(スローガン)はお馴染みの表現。
①自民党(安倍)・・・ 「この道しかない」
②民主党(海江田)・・・「今こそ 流れを変える時」
③維新の党(江田)・・・「身を切る改革」
④公明党(山口)・・・ 「軽減税率」
⑤次世代(平沼)・・・ 「是々非々」
⑥共産党(志位)・・・ 「暴走ストップ!政治を変える」
⑦生活の党(小澤)・・・ 「国民の生活が第一」
⑧社民党(吉田)・・・ 「平和と福祉」
解釈によっては
少々怖い文言です。
(2)安倍首相の力量とは?
こういう討論スタイルは、1人1分といった制限時間を設けて、
政党の大中小に関わらず、公平に意見を聞こうとするのですが、
安倍さんは「多弁」、「長い」、「自己弁護」が目立つ印象でした。
①特に、歴史認識を問われる質問のうち、靖国参拝に絡めて
『先の戦争は誰の責任と考えているのか』と記者から問われて
場内が静まり返りましたが、「心の問題、信仰、生き方の問題」
など、無関係な抽象論で逃げたというか、本当に自己認識が
この程度で説明できなかったのか、いわば無回答と同じ。
その対応に対してメディアも追及しないのはガッカリですね。
②集団的自衛権、原発再稼働、報道に対する圧力、健康問題
などに記者の質問は及びましたが、ほとんど曖昧模糊。
この程度の回答でOKなら、総理になる道には正義感や思考力、
判断力などとは別に、裏街道の能力がいるのでしょうか(苦笑)。
(3)政治家ってなあに? (感想)
解散のきっかけは「消費税10%の先送り」でしょうが、
ここに至ると1000兆円という世界に類を見ない借金漬け国家の
『財政健全化』は自分の選挙優先で先送りし、次世代に更なる
付けを回すことで頬被りする「おじさんたちのご都合主義」だと
思いました。
国民への媚というか、選挙に勝って、党と自分の椅子を守るこ
とが保守・革新を問わず、一番なのでしょう。
かっての政治家のように、切腹覚悟で国のために命をかけて
主張し、浅沼稲治郎さんのように、暴漢に襲われて死んでいくと
いう時代はおとぎ話になったなあと心底感じました。
それにしても、自民党圧勝と予想される中で、野党はあまりに
弱いですね・・・。『小異を捨て大同に就く』結束はできないものか。
政治には暴走させないバランスが重要で、今の安倍さんがより
強くなったら権力は何でもOK。国の行方はどうなるのでしょう。
民主党が良いの、悪いのではなく、国民には適切なブレーキが
必要という認識をもたないと同じ過ちを繰り返すように感じます。
野党の党首で、筋論として一番はっきりものをいうのは、
維新の江田憲二さんでしたね。感想としてですが。
党主の色紙
を公開。
私の席から見た
会場内です。
(TVカメラ30台以上
記者300 名くらい)
熟女は半鐘を打つ

20日に小渕優子経済産業大臣と、松島みどり法務大臣が辞任をしました。
新聞には「政権痛手」と書いてあるけど、国民には大した影響はなさそう。
そもそも安倍総理が女性の閣僚を揃えれば国民の支持が得られるなんて
考えたのでしょうが、資質以前に女性か男性かで意図的な操作をすることに
疑問を感じるし、何を狙っているか、よく分からないですね~
小渕さん、天下国家の経済を云々言う前に、ご自分の経費を正確に把握し
帳簿をしっかり管理してくださいな。
彼女はある大学院で「少子化政策」をテーマに修士論文を書いたことになっ
ていて(のち少子化対策担当大臣に就いたことがあるけれど)、登校の形跡
なく、論文は第三者が書いたのではとの噂があるし、成果は不明でした。
それにしては日本で初の女性総理大臣候補だなんて、内情を知らないまま、
人をイメージだけで捉えることは国民も考え直さないといけないでしょうね。
松島みどりさんは元は朝日新聞の記者で、法曹資格を持つでもなく、法律
の基礎知識があるようにも思えない。(リーガルマインドがないのが不安)
それでも法務大臣になってしまうのです。
大臣が先頭きって違法生がありそうなことを屁理屈で切り抜けようとは論外
でしょう。
いずれにせよ、日本の大臣は大半が素人のお飾りみたいに感じます。
(仕事の大半は官僚がこなすので、大臣の答弁といえど紙を読めばすむ)
例えばアメリカでは大統領が交代するつど、大臣には議員に限らず、全国から
プロ中のプロを招くのが当たり前で、その点日本は派閥の数合わせを今も繰り
返しているのでしょうか。
情けない話ですが、最終的には国民主権である以上、私たちの認識が甘い
ことがこれら原因に帰結するような気がしています。
ブログについて、『ドメイン』の更新期限に気づかず、
アクセスNGで、数日間を空けてしまいました。
この間にアクセス下さった皆さま 「ごめんなさい」!!
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今、香港で学生たちによる『雨傘革命』が起きていますね~
1997年、英領香港が中国に返還された際に、向こう50年間は
高度な自治権を与え、一国二制度を保証するといいながら、
次第に中国政府が本土なみの政治的な制限を加えてきたため、
普通選挙権を与えよと、学生が10万人で行動を起こしています。
※1997年の香港返還の日に合わせて、私は竹芝桟橋から船で
香港に入港したのですが、午前0時にユニオンジャックが降りて、
街中に中国の赤い旗が昇り、同時に人民解放軍が香港に
入った時から、嫌な予感がしていましたが、やはり・・・ですね。
この威勢の良いスローガンは
『このまま黙って生きるより、声を上げて死にたい』
という意味だそうですが、ウーン、潔くて良いね!
日本では遥か昔に風化し、絶滅した若者の決意のように
映ります。
日本でも1960年代の安保闘争の時代には、今の香港並み
の若者が多数存在していました。
公安という名の国家を相手にして鬼ごっことかくれんぼ。
大変なエネルギーの発散場所でしたが、こういう機会を無くした
現代の若者は、スマホやパソコンという電子画面がお友だち?
4年制の大学生が6~7%しかいない頃は、自分たちが国の
未来を担うのだと権力に立ち向かっていったのですが、
今は、学生たちも若者も自分を守るのに精いっぱいで、公の
ために闘うような武士道精神は、目を凝らしても見当たらない。
大人も若者もどこに向かい、何を支えに生きようとしているの
でしょうか。
8月20日未明に起きた広島市内の安佐南区と北区の土砂災害
は、 72名の死者を出し、行方不明者2名の捜索はいまだに続いて
いますね~
山の麓にあるこの地域は広島の中心部から相当遠いかなと思い
きや、車で20分位の近距離にある地域とか。
皆さんが報道でご存知のように、元々広島は花崗岩で覆われ、
それが風化して「まさ土」と言われる崩れやすい土壌らしい。
このニュースを聞いたとたん、こんな危ない地域の宅地造成を
なぜ行政は許し、放置してきたのか・・・と怒りを感じました。
そして、上の写真のように警察や消防、自衛隊による捜索光景
をテレビで見た時、思い出したのは今から約20年前の・・阪神淡路
大震災の現場です。
災害直後の8日目に、大阪から船で神戸に入り、震災の生々しい
現実を目の当たりにしました。
足がないのでタクシーに乗って、運転手に話を聞いたのですが、
総崩れに近い長田区では、当時コミュニティが生きていたから、
崩れた家の捜索で、近隣の人が『おばあちゃんはこの家の2階の
こちら南側に住んでいたから、ここを掘ってみてください』と言えた
とか。
今回の広島でもまだコミュニティが人をつないでいたことが命綱
になっていたのではと感じますが、今の東京はどうなんでしょう。
「隣は何する人ぞ」に大半の人が関心を持たないという・・日常の
(個人的な)危機管理は絵に描いた餅で、お寒い限りですよね~
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9月6日NHK
広島の土砂災害に関連して、市の担当者が事前に知らされていた
筈の「1時間の雨量が70cmになる」という予測情報を見逃したことが
判明し、当然のように非難を浴びていますよね。
9月6日のNHKで放映されていましたが、
市町村や東京の特別区には「災害担当」が置かれているとはいえ、
1人くらいで、しかも兼務が多く、更に問題はみんな素人です。
つまり、職員は2~3年ごとに移動して回るので、どこかの研修や
講演会に出たくらいで、任務に就いているのが実情です。
(私も数年前に都内某区の政策評価をした際に、あまりの訓練不足
や知識不足に驚きました。23区はどこもこんな感じです)
日本人は現状を知ろうとしないまま、お上への期待が強すぎる。
きっと誰か(政治家や公務員)が真面目に考えて、対応してくれる
なんて・・・考えるのは残念ながら期待外れですよ~
放送の中で終盤に紹介されていましたが、アメリカの「タイムライン」
(ニュージャージー)のように(ハリケーンの例ですが)
上陸の72時間前に緊急事態宣言をし、48時間前に、36時間前に・・
とプログラムを進行させ、最終的には上陸時に警察や消防も避難して、
仮に住民が残ったとしたら、『自己責任』というのが合理的かなと思い
ました。

上の写真は7月3日、夜の我が家です。
この日、歴史作家の童門冬二さんに来ていただいて、
吉田松陰を学びました。高校生から30代迄の学生と社会人を
主役に、18名が集まったのですが、後の懇親会にはヨーロッパ
の商社で仕事をしていて、出張で帰国中の友人(40代の男性)
が駆け付けてくれました。
彼が若者にこんな言葉を投げかけていました。
『日本が今の(海外から見ているとかなり危ない)政治状況に
ありながら、大方の日本人は何も疑問を抱かないまま、体制側
に居続ける根拠は何ですか? 』
※何ら言動を発信しないことは体制YESになるのでしょうね。
一瞬静まり返りました。こういう切り口で質問を投げかけられた
ことは今までなかったからでしょう。
彼とは10年以上の付き合いです。開成高校から東京大学を
卒業し、大手の総合商社で働くという典型的なエリートなので、
優等生が語る政治的な発言を聞いたことはありませんでした。
それだけに真に迫るものを感じました・・・。
大勢がいてワイワイ話していたので、すべてを聞き取れず、
欧州に戻った彼に、もう一度説明を求めたら、こんな返事が戻って
きました。
①日本人は自分を体制側に置いて発言する人が多い気がするが、
その体制は本当に貴方個人を守るのか?
②中東で起きている悲劇(戦争、難民)の地域を是非日本周辺に置
き換えて想像して欲しい。自分がその中の住人だったら何を思うか。
③他人の発言をそのままコピーせず、いちいち自分の頭で考えて
欲しい。 貴方が賛同する発言者は大噓つきかもしれない。
④(平和を例に例えると分かりやすいが)自分の(幸せな)持ち時間は
あとどのくらいあるのだろうか。その持ち時間が切れる前に、自分は
何をできるようになりたいのだろうか。
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私の個人的な意見ですが、今の時代の鈍なる空気にはブレーキの
かからない不穏な動きを感じています。
戦後の荒廃の中で育ち、生きてきた私は「もしや手遅れでは?」と
すら思い、背中に戦争の臭いや軍靴の足音が追いかけてくる感じ・・・。
物言わぬまま太平洋戦争に引きづり込まれた日本人は、70年後、
また同じように『いつか来た道』に戻りつつあるのでは?
老婆心なら幸いですが、皆さんは①②③④をいかがお考えでしょうか。
mitanews