熟女はご意見番

野次馬見聞

陸上自衛隊の御殿場演習へ

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仮設のスタンドと
その前のシート席
に26000人が




 8月23日、陸上自衛隊が開いた御殿場『富士総合火力演習』に出かけて
きました。自衛官の家族や防衛省の関係者、一般人が参加したようですが、
一般の競争率は29倍とか・・・。

 6時に家を出て最寄りの品川駅から東海道線で国府津まで1時間、
それから御殿場線で御殿場着9時。更にバスで20分乗り、ようやく会場入り
をしたのに、10時の開会になっても長蛇の列で、入場は10時半・・・。

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 戦車や装甲車、ヘリコプターなど700両前後が出てきて、
実弾を使った戦闘訓練を公開したものです。

 塾の若者たち8名と参加してきましたが、「憲法を変えて自衛隊を
軍隊にすればいいね、YES」とか、そういう関心で行ったのではなく、
現実的な自衛隊は何を装備して、どんな訓練をしているかについて
この目で見学してみようの趣旨でした。

(こういう場面に行くというだけで冷ややかな偏見を持つ人がいそう
ですが、機会があれば現実を知ることは意義深いと思いませんか?)

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当日の私が撮った
瞬間をとらえての
最高傑作です




 実弾の的は敵を見立ててという限りは人命でしょうから、
その辺はとても複雑な思いで観察していました。

 でも上のヘリの場面は災害救助にも応用されるでしょうし、
国防や安全保障は警察機能としての必要性があるのだから、
軍事訓練はやめてと単純に物言いをすることはできないし・・・。

 あまりの混みように、終了時間前に会場を出て、御殿場に戻りましたが、
サプライズで、オスプレイが飛来したみたいです。できればこれも実物を
観て、大きさや音を確かめてみたかったですね~ 





被災地を歩いて感じたこと

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陸前高田
「奇跡の一本松」
(7万本中の1本)




 8月7日~9日まで、岩手県の被災地を訪ね、復興状況を見ながら
3人の市長や議員さん方のお話を伺いながら、意見交換をするという
普通はあり得ない貴重な経験をさせていただきました。
迎えて下さった皆さまに感謝いたします・・・。

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 陸前高田は津波により市街地の殆どが壊滅しました。
12.5mの防潮堤をつくり、高台への集団移転のかさ上げ工事のため、
土砂を運ぶ超大型のベルトコンベアが右上の写真で、左側に見える
吊り橋は「希望の架け橋」と呼ばれているようです。

(防潮堤は刑務所みたいな塀なのか・・・と勝手に連想していましたが、
CTスキャナー的に断層で見ると長三角形に近い盛り土で、そのことは
ホッとしました)

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  市長さんの話には魂を揺さぶられる思いがしました。
(写真、前列の左から2人目です)

 津波で夫人を失いながらも、国のシステムと闘い、幾多の苦難を乗り越えて
いらした。非常時のリーダーとは法律や知識ではなく、お上依存は解決に
繋がらず、例えルール外でも、瞬時に(自分が責任を持つからと)陣頭指揮を
とれるか・・・それは人間の器(人間力)の勝負。

 一緒に行った若者たちは、「リーダーを要請できる授業はない」ことを感じ、
リーダーとは・・を被災地で身体に感じとれたのではないでしょうか。









真夏の大宴会でパワフルに

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8月1日
自宅で






 今から14~15年前に東京JCテニスクラブでコーチをしてくれた
トヨタ自動車のエンジニア・30代からのメール:「たまにはBBQをしたいですね~」
がきっかけで、酷暑の8月1日、我が家には焼き肉パーティをめざす人が30名
集まり、普通の家が人で溢れました。
 
10代の若者から私の世代まで。10代の学生から職業もさまざまです。

 テニスのコーチは30年にわたり慶応大学のテニスサークル・ポニーですが、
その複数名のコーチたち、途中塾の塾生や役員、早稲田大学グリークラブ、
知り合いの中国人留学生などなどが集まってくれました。
いわばコンセプトの不明なごった煮宴会。私のお得意なんですよ~(笑い)。

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 なぜかソファーの上、
 マイクで語るテレビ局
 元アナ・キャスターの
 Kさん









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歌う早大グリー











 私が子どもの頃はうちの母が毎日のように人を招いていましたが、
今の東京は自宅に客人を招く家は殆どなくなりました。
家が広いとか狭いとかではなく、私も呼んでもらえると嬉しいので、
折をみてできるだけ来てもらえるチャンスをつくるようにしています。

 午後4時から始めてお開きは11時半。
あたかもワガママな飲み屋の女将のように10時頃から「もうおしまいよ~
帰ろうね!」と呼びかけていましたが、中々店じまいはできず・・・。

 でも、つまらなければ人はとっとと帰るのだから、気に入って長居をして
もらったことは、やはり嬉しいことなのです・・・。

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品川プリンスホテルの
テニスコートで
(2列目左端が私です)









 
 翌日は、朝の9時からトヨタのM夫妻を含めて、テニスの練習場へ。
いつもは7~8名ですが、この日2日は倍の16名!!
20~30代の元コーチが4名揃い、素晴らしい試合を見せてくれました。
球のスピードが速すぎて、「えっ!何が起きたの?!」なんて感じ。

皆で喜んで思わず記念写真を撮りました。

エネルギッシュで楽しい2日間。5歳は若返ったかもしれません。











都庁のOB会で・・女性14%

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    5月下旬に、年に1度の都庁OB会があり、2年ぶりに参加してきました。
(私のように途中で退職した例外もいますが、元幹部の同窓会ですね)

 参加者は108名ですが、女性の人数に着目すると15名、約14%です。
先のblog「女性幹部を30%の違和感」に書いたように、慌てて人数を増や
せば国際的に認められるという程、単純ではなさそうですよね~

 大きな組織で女性が幹部になり、生き残ることはやはり大変なことだと
分かっているので、14%が現実の姿かもしれません・・・。

 OECDの男女平等指数ランキングによると、
142ケ国中、日本は104位、韓国117位と底辺で競争しています(苦笑)。
ちなみに中国は87位。
日本以上に女性は強そうですが、それでも欧米には到底かなわない・・。
 
 学校を出て20代で都庁に入ったことは今でも貴重な経験をさせていただい
たことと・・・あり難く感じています。何十年も前から(少なくても私は)
男女差別を受けたことはありませんでしたし・・・。
でも民間は21世紀でも中々実現できないのは、指揮官の考え方でしょうか。

 この日、人事部門にいた頃の係長、課長、部長にお会いしました。
皆さん、70代以上、元部長は89歳になられ、「来週はゴルフに行くんだよ」
との元気さに、とてもパワーを感じました。

 この日は、昨年親しかった同僚(1歳~2歳年長)が相次いで亡くなった
ので、彼らの分も諸先輩に感謝をこめて顔を出そうと明治記念館に。
 
 50代や60代にして亡くなった同僚や先輩は案外多いのですが、
OB会に参加できる諸先輩は、共通して明るいのです!!

「また来年も来てよね!」とこの日の役員さん数名から声をかけていただき、
こういうのって嬉しいなと、人生粋に感じました。
















女性幹部を30%の違和感

    4月末、主宰する塾で勉強会を開いた折、国際機関IMF(世界通貨基金)
の広報マネージャーと、総合商社の欧州本社マネージャーというバリキャリ
国際人(40代)2名を講師にお願いしました。
テーマは『日本の成長戦略ー行動を促すために必要なこと―』。

 アベノミクスの成長戦略の中に「女性の活用」が含まれていますが、
なぜ女性の活用が進むと経済成長にプラスになるかについては明確に
説明されていませんよね・・・。(「理念なき目先の方針」の印象です)

 北欧は女性の社会進出における先進国の典型ですが、
1970年代までは就業率が低かったとか。その後徐々に長時間労働を
やめ、父親の育児休暇の権利を徹底し、保育所を増やした結果、社会
進出がめざましく、女性のリーダーを数多く輩出したようです。

 ここで『ゴールデンサークルと、まずwhy から始めよ』(サイモンシネック)
が話の中心になりました。(下の写真でホワイトボードに記載)

「why」は理念であり、信念・信条、志、企業理念で、
「how」は実現するための方法、
「what」は実現するためにすること(ex.女性幹部を増やす)

本来は、why ⇒ how ⇒ whatへと進むべきところ、
大半の人や組織は自分が何をしているかを知っているが、なぜそれを
しているか(理念)をあまり理解せず、曖昧にしたりする・・・なる程!
安倍政権が広報している『2020年までに女性の管理職を30%』も根拠
はよくわからない。これだと「政権が変わると同時に消えるだろう」と疑い
ながら聞き流している人が多いでしょうね。ある種のオオカミ少年・・。

 総合商社の欧州マネージャーが具体的な事例を出して説明してくれた
のですが、女性幹部の数値目標を上げれば日本が競争に勝てる国に
なるのではなく、フィンランドの基本的価値観にあるように
まずは『女性と男性の機会の平等・・・日常生活において性別に関わる
圧力や制約を受けず、自分で選択し、能力を発揮できること』が前提に
あれば、裾野が広がり母数集団が増えて、男だ女だを超えて優秀な人
が増えるということ。企業なら国際舞台で戦えるということでしょう。

 高校野球で甲子園に出るために例えば青森県民だけでチームを編成
したら、東京や大阪の母数が大きいチームに勝てるわけがない、だから
全国から選手を集めることが当然なのだ・・・は分かり易い事例でした! 

  これまで女性は学歴や意欲があれど、社会的訓練の場が少ないし、
(そもそも夫の理解度が低いことを中高年の妻族は皆認識している)
逆に甘やかされて上げ底の靴を履いた勘違いの女性が多くいることを
考えると、女性の幹部を増やせば企業や自治体が優秀な成果を上げ
競争力が上がるという説明の違和感。女性もピンからキリまでいるの
だから、能力の低い女性を上げ底で優先したら目的がずれるでしょう。
⇒すべての機会平等・・・これこそがパワーになるのだと納得しました。
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参考までにOECDによる男女平等ランキングは(2014年)
142ケ国中、日本は104位。韓国は117位ですが、近々抜かれるようです。

また、女性の政治への関与では、日本129位。何とも情けないですね。
                                                                                                                                                                           

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